めまい

                                   公開日:2024年 8月16日      
                                   更新日:2024年 8月16日

目次

 めまいとは?


めまいは多くの方が経験される症状です。日常生活に

支障を及ぼし、めまいが治まった後も再発の不安を

抱える方が少なくありません。


私たちの体は耳の奥にある内耳で平衡感覚を認識し、

目からの視覚情報と手足の関節や筋肉からの情報を

脳で処理することで体のバランスを維持しています。

「めまい」はこれらの体のバランスを保つ機能の

どこかに異常が生じることでおこります。

 

 症状とは?

 

「めまい」には主に2つのパターンがあります。

ここでは代表的なめまいの種類をご紹介します。

 

 *** 回転性のめまい *** 


めまいの中で一番多いのが、回転性のめまいです。

 

 ・自分がぐるぐる回っている

 ・周辺がぐるぐる回っている

 ・自分も周辺もぐるぐる回っている 

 

と感じます。

また、回転性のめまいでは吐き気を催もよおして実際に

嘔吐してしまうほか、耳鳴りや難聴などを伴うこともあります。

 

*** 浮動性や動揺性のめまい ***

 

 ・体がふわふわ浮いているような感じ

 ・車や船に酔ったときに似た感覚

 ・ゆらゆらと揺れ続けている気がする

 

ようなめまいは、浮動性や動揺性のめまいと呼ばれます。

このタイプのめまいも、吐き気や頭痛を伴うことがあります。

浮動性や動揺性のめまいは、脳梗塞など脳に何らかの

トラブルが生じているサインである場合もあります。このため、

 

 ・手足の麻痺やしびれ

 ・言葉の障害

 ・強い頭痛

 

伴うこともあります。そんな時は

早めに病院への受診を検討するのがよいでしょう。

 

 考えられる原因

 

「めまい」を起こす原因は複数あり、主に耳(内耳)、脳、

首が原因となる3種類に分類することができます。

 

 

内耳が原因のめまい

 

耳は外界の音を聞くだけでなく、体の平衡感覚を調整する器官

でもあります。耳は外耳、中耳ちゅうじ、内耳ないじで構成

されていますが、この内耳のバランスが崩れるとめまいが生じます。
 

 

良性発作性頭位めまい症
 

内耳の前庭と呼ばれる部位にある耳石が剥がれて、三半規管に

入り込むことで生じるめまいです。中高年以降の女性のめまいに

多いといわれています。

起き上がった瞬間など、頭の位置が変わった際に非常に激しい

めまいと吐き気を生じ、特定の方向を向くと症状が悪化するのが

特徴です。

 

 ・メニエール病
 

メニエール病は、1~6時間持続するめまいの発作を繰り返します。

回転性のめまいのほかに、耳の聞こえが悪くなったり、耳鳴り

悩まされるようになったりすることもあります。

 

前庭神経炎
 

風邪やインフルエンザなどで体内に侵入したウイルスが前庭神経

へ到達して、炎症を起こすことがあります。

前庭神経にダメージが加わると、平衡感覚などの情報伝達がうまく

いかなくなるため、めまいが生じるようになります。

 

突発性難聴
 

音を感じ取る内耳の細胞に何らかのダメージが加わることで起きる

病気です。主な症状は突然の難聴や耳閉感(耳が詰まったような感覚)、

耳鳴りですが、回転性のめまいを起こすこともあります。

細胞への血流障害やウイルス感染などが根本的な原因と考えられて

いますが、明確な発症メカニズムは解明されていません。一方で、

睡眠不足や過度なストレスが溜まると発症しやすくなるといわれています。

 

聴神経鞘腫
 

聴神経は聴覚を司る蝸牛神経と平衡感覚を司る前庭神経があります。

これらの神経に生じる神経鞘腫を総称し、聴神経鞘腫と呼びます。

多くは良性ですが、神経にダメージを与えることで難聴や耳鳴り、

めまいを起こすことがありますが、その程度はさまざまです。

 

 

脳が原因のめまい
 

脳そのもの、もしくは脳内の血管が異常を示してめまいを引き起こす

ことがあります。原因となる異常が脳のどこに生じたかによって、

めまいの種類も変化します。

 

脳腫瘍

 

脳腫瘍が原因の場合、腫瘍が生じた部分によって生じるめまいが異なり

ます。脳腫瘍が進行するとダメージを受けた部位によって、次第に難聴

や耳鳴り、頭痛、吐き気、麻痺などの症状も生じるようになります。

 

脳血管障害
 

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など、脳の血管の異常によって生じる

病気のことを脳血管障害と呼びます。脳血管障害では、血管が切れる、

詰まるなどの理由で十分な血液が行き渡らなくなることにより、脳に

ダメージが加わります。

平衡感覚を司る小脳や脳幹にダメージが生じるとめまいが生じるよう

になります。そのほかダメージを受けた部位によって意識障害や麻痺、

強い頭痛や首の痛みが現れることもあります。

 

 

筋肉や関節が原因のめまい
 

首の筋肉の緊張や、首に極端な負担がかかることでめまいを起こす場合

があります。肩こりや頭重感(頭が重く感じる)を伴うこともありますが、

筋肉の緊張が改善すれば自然とめまいもよくなっていきます。

頚部に負担がかかる原因としては、姿勢の悪さ、交通事故などによる

むちうち、椎間板ヘルニアなどが挙げられます。

 

 

加齢が原因のめまい
 

年齢を重ねることが、めまいの発生に少なからず影響を与えているとも

いわれています。これは、自律神経の調整機能や内耳や小脳などのはたらき

が衰えると、血圧の調整や平衡感覚の処理がうまくいかなくなるためと

考えられています。

 

 

薬が原因のめまい
 

服用している薬の副作用として、めまいが生じていることもあります。例えば

医師から処方される血圧を下げる降圧剤や鎮痛剤、抗パーキンソン病薬、

精神安定剤、抗がん剤などはその代表例です。ほかに、市販の風邪薬もめまいの

原因になることがあります。

 

 

ストレスが原因のめまい
 

検査してもめまいの原因がはっきりしないこともあります。特にこれと

いっためまいの原因が特定できないときには、ストレスから来る自律神経

の乱れなども考える必要があります。

 

 

 一般的な治療とは…

 

「めまい」というのは、それ自体が病気なのではなく、

あくまでも病気の症状のひとつということがお分かり

いただけたでしょうか。

ですので、めまいの治療の基本は「薬」によるものですが。

原因がハッキリしているものに関しては、

専門の科でその症状に対応することになります。

東洋医学的な治療を中心に行います

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

西洋医学は「めまい」の症状を訴えれば、

  ・耳 

  ・頭     

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて「めまい

を施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている

事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで

結果的に改善していくのです。

 

「五臓六腑」を意識した治療


 

東洋医学では、「めまい」に対して、

五臓六腑のツボを用いた鍼灸施術を行います。

五臓六腑の五臓とはそもそも、

 

 ・肝臓   …  

 ・心臓     

 ・胃腸系  …  

 ・呼吸器系 …  

 ・腎臓系    

 

を指し、それぞれに関連して症状が出やすい

場所というものがあります。

 

症状が出やすい特徴

 

めまい」の症状が出やすいのは、

基本的には、もしくはの体質と考えます。

特徴は、以下のようなものがあります。

 

 

特徴は、以下のようなものがあります。

 

 ・お酒が強い、もしくは全く飲めない

 ・目眩がある(グルグルするような)

 ・まぶたがピクピクする

 ・ドライアイや、眼精疲労、涙目…等、
  目に症状が出やすい

 ・頭痛持ちである

 ・肩こり、腰痛、首痛、足がつりやすい

 ・足や腕の筋肉がよくピクピクする

 ・爪がもろく、つやがない

 ・足の巻き爪や爪に縦線が入っている

 ・シミが増えた

 ・おへその直ぐ右側が硬い

 ・無意識のうちに歯ぎしりをしている

 ・便秘と下痢がよく起こる

 ・痔がある

 ・春にアレルギーや鼻炎花粉症に悩んでいる

 ・酸味が好きで良く柑橘類を食べる     

                   …等

 

特徴は、以下のようなものがあります。
 

  ・髪のつやがなく、パサつく

  ・白髪が増えた

  ・耳がかゆくなる

  ・耳鳴り

  ・歯茎が腫れた感じがする

  ・疲れたときに舌が回らなくなる

  ・シワが増えた

  ・語気に力がなく、声がしわがれる

  ・腰が重く、だるい

  ・太ももの内側の筋肉に力が入らない

  ・膝の痛みがある

  ・足首を捻挫しやすい

  ・足腰が冷えて寝れない

  ・のぼせる感じがある

  ・夜中のトイレ(尿)の回数が多くなる

                     …等

 

の体質の健康な方は…

 

第一印象として引き締まった体つきをしています。

にの腕、太もも、お尻、ふくらはぎなど

体のたるみというものに無縁なタイプです。

醸し出す雰囲気は理知的でそこのいるだけで

存在感があり、何かしらのオーラを発しています。

 

 

の体質の健康な方は…

 

姿勢が良く、すーっとしたたたずまいが特徴です。

物腰がやわらかく、ゆっくりとしていて、手先、

足先がしなやか。目もどこかゆったりと、鷹揚さを

感じさせ、かすかに笑みを受けべたような表情を

しています。周囲の人には、安心感を与えますので、

悩み事などを相談されることが多いです。

 

女性なら濡れたようなまつ毛とつやのある黒髪が

セクシーさを感じさせます。

 

症状は全て関連性がある

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、体の機能を

高めて、全身の不快な症状にアプローチしていきます。

ですので、めまい以外の身体の不調改善していく

ことができます。

 

木を見て森をみずということわざがあります。
 

これは、一部分に気を取られ、全体を見ていないことを

言います。

 

医療において、特に近年の病院などは、その傾向に

あると思っております。

診察時は、顔を見ないでパソコンと向き合ったまま

問診し、症状に対しマニュアル通りの説明と機械的

に検査そして対処療法を致します。

 

お薬も含めての治療自体に悪いと言うことは一概には

言えませんが、

 

心も含め体全体のバランスも見て出来れば根本となる

原因を探ることが賢明だと思っております。

 

病院としても現実問題として、患者様一人一人に対して

個別にかかわる事は難しいことと思いますので、

 

患者様一人一人が、意識できるよう東洋医学を通して

伝えていきたいと考えております。

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・太衝 (たいしょう)

 ・光明 (こうめい)

 ・翳風 (えいふう)

 ・角孫 (かくそん)

 ・ (しんえ)

 ・三間 (さんかん)

 ・天柱 (てんちゅう)

 ・風池 (ふうち) 

経穴の紹介

翳風(えいふう)

「翳」は羽毛からできた扇子を指し、耳に似ている形のものです。
「風」は、風邪を治す効果が期待できるツボということから名前の由来が
きています。

首や肩の症状を和らげるほか、顔面神経の不調、頭痛、眼精疲労、​中耳炎、
めまいにも効果があるといわれます。

翳風は耳たぶの後ろで、耳のつけ根の後ろにあります。口を開けたときに
くぼんでいる部分です。

太衝(たいしょう)

「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。
原気(元気)が多く集まる場所で、旺盛な気血が巡る場所。

太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。
そして肝臓や筋肉、ストレス解消、不眠の改善、PMSの改善などにも働きかける
ツボです。

場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。

(しんえ)

「顖」は、大泉門(頭頂部にある骨のすき間)を指します。「会」は、集まり、
会するという意味です。

めまい、立ちくらみ、頭痛、頭重、のぼせ、顔のはれやむくみ、頭部や顔面に
効き目があります。

顖会の位置は、頭部の正中線上、髪の生え際から親指の幅二本分くらい毛髪
の中に入ったところにあります。

角孫(かくそん)

「角」は突端や角を意味し、「孫」は絡脈の分枝である孫脈を意味しています。
要するに耳の上尖にありそこから支脈がでているということになります。

角孫は側頭部にあるため、刺激することで頭部の血流を促進させ、めまいや
頭痛の緩和に効果が期待できます。
頭皮の血行が良くなると頭部全体への栄養
も行き届きやすくなりますので、抜け毛や白髪予防そして
耳や目の不調
期待できます。

角孫の場所は耳の上部、一番高い位置の真上の側頭部にあります。耳の真上に
あるツボと覚えておきましょう。

天柱(てんちゅう)

天柱は自律神経の乱れを整える働きがあるとされているツボです。
東洋医学では「天」は頭部、「柱」は支えることを意味します。

特に頭痛、首や肩のこり、目の疲れなど頭部から首にかけてのこりや
疲れに効果が期待されています

天柱の位置は、首筋の髪のはえぎわの中心、筋肉に挟まれたくぼみを
探します。くぼみを中心として左右に親指1本分の幅程度ずらし、
筋のような状態になっているところが天柱です。

風池(ふうち)

風池の「風」は風邪(ふうじゃ)、「池」は陥凹部、溜まるところと
いう意味です。

風池(ふうち)は万能な経穴(ツボ)といわれており、頭や顔面など
幅広い効果が期待できます。例えば、
頭痛と目の疲れやめまいあとは
首や肩こり不眠などに効果が期待できます。

風池の位置は、首の後ろで、耳の後ろのとがった骨と髪の生え際の
真ん中を結んだちょうど中間にあります。うなじの筋肉の外側で
凹んでいるところです。

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