群発頭痛は一次性頭痛の一種で、目をえぐられるような
激しい痛みを伴うのが特徴です。
その痛みは尿路結石、心筋梗塞と並んで世界三大激痛と
呼ばれるほど激しい痛みを伴う頭痛です。
あまりの痛みから「自殺頭痛」と呼ばれることも。
緊張型頭痛や片頭痛に比べて有病率は非常に低く、
1000人に1人程度と言われています。
周囲に同じ症状を抱える人がいないためにあまり
理解されないことも多いです。
残念ながら群発頭痛について、まだ解明されていないことのほうが
多いのが現状です。
なので起こる原因もはっきりとは解明されていません。
しかし、これまでの患者のデータや医療機関などのデータにより、
群発頭痛に「なりやすい人」の特徴がわかってきました。
1.女性よりも男性に多い(男性は女性の4~5倍)
2.男性は20代~40代に多い
3.女性の場合、20代と60代に多い
4.飲酒や喫煙をする人に多い
5.背の高い、がっちりとした体形の男性
6.興奮し落ち着きがなくなる
7. 症状は1~2時間ほど続く
8.毎日ほぼ、夜から明け方の時間帯に起こる
9.半年~2年おきに群発期を繰り返す
詳しい原因は分かっておりませんが、目の後ろを通っている
内頸動脈が拡張して炎症が起きるために症状が起こると
考えられています。
炎症が発生する原因は正確には分かっていませんが、
症状の特徴や男性に多く見られることから以下のような
原因が考えられています。
症状を引き起こす可能性のある原因として以下が考えられています。
東洋医学では、一見群発頭痛に関係ないと思われる症状
も細やかに聞いていきます。
それは東洋医学の大原則、「不通促通」
(ふつうそくつう:通っていないと、痛みを促す)
に由来しています。
東洋医学では、群発頭痛の症状を頭という局所部分だけ
の症状ととらえず、全身をみて施術していくためです。
たとえば、
・便秘
・肩こり
・生理不順
・食欲不振
・下痢
・足の冷え …等
一見群発頭痛とは無関係に思われる、他の症状などです。
「頭が痛いから、頭に原因があるに違いない」というの
は西洋医学的な偏った考えといえます。
体は全て繋がっていますので、東洋医学では全身の症状
を見て、施術を行っていきます。
・太淵(たいえん)
・太白(たいはく)
・偏歴(へんれき)
・豊隆(ほうりゅう)
・太衝(たいしょう)
・光明(こうめい)
・孔最(こうさい)
・外関(がいかん)
・足臨泣(あしりんきゅう)
・飛陽(ひよう)
・大腸兪(だいちょうゆ)
・肝兪(かんゆ) …等
「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。
原気(元気)が多く集まる場所で、旺盛な気血が巡る場所。
太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。
そして肝臓や筋肉、ストレス解消、不眠の改善、PMSの改善などにも働きかける
ツボです。
場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。
足臨泣(あしりんきゅう)が属する肝経は目の近くから耳、頭を通り
体の脇を経由し、足の甲につながっています。そのため、頭痛や肩こり
のほか、食べすぎ、足の痛みなど体のさまざまな部位に効果があると
いわれています。
足臨泣は足の小指と薬指の骨の付け根にあります。骨と骨の間のくぼみ
にあり、押すと痛いため見つけやすいツボです。
当院ではこのツボに対してお灸を施します。
外関(がいかん)は、乱れた自律神経のバランスを整えることで心身を
リラックスさせる効果が得られると考えられています。特に頭痛には
効果が得られます。
外関は両手にある経穴(ツボ)で、手の甲と手首の境目の中央から指3本分
ほどの距離を肘側に進んだ位置にあります。
当院ではこのツボに対してお灸を施します。
東洋医学の「肝」は体全体に気・血・津液(しんえき)を巡らせ、消化器
機能や気持ちの調節をしています。そのため、肝に異常が起きると肝臓や
胃の不調・めまい・眼の充血など全身に影響が出るのです。
肝兪は肝機能を高めるのは勿論ですが自律神経を整え、ストレス緩和にも
効果的です。
両肩甲骨の下の角を結び、背骨とぶつかったところから約3cm下り、左右
に指2本分のところが肝兪です。
〒333-0025
埼玉県川口市大字石神1144-1
車でお越しの際は駐車場がございます
埼玉高速鉄道『戸塚安行駅』徒歩23分
埼玉高速鉄道『新井宿駅』徒歩25分
埼玉高速鉄道・武蔵野線『東川口駅』
徒歩30分
9:00~19:00
水曜・日曜