眼瞼痙攣(まぶたがぴくぴくする)

                                   公開日:2022年 9月30日      
                                   更新日:2024年 7月19日

目次

 眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは?

 

眼瞼痙攣というのは、本人による意思がないのにも

かかわらず、

目の瞼の筋肉が収縮を起こし、ピクピクと痙攣して

しまう症状のことをいいます。

最初は目の周りの痙攣からはじまり、徐々に顔の片側が

痙攣するようになっていく例もあります。

 

 有病率 


多くは40歳以上の女性が多く発症し、睡眠薬や抗不安薬などの

内服などがあると発症年齢が早まると報告されています。

眼瞼痙攣にかかっている方の正確な数字は不明ですが、

診断されていない方も含めると日本では30〜50万人以上では

ないかと推測されています。

 

 症状とは?

   

  ・瞬きが多くなる

  ・まぶたがピクピクけいれんする

  ・まぶしさを感じる(羞明)

  ・眼の乾き(ドライアイ)

  ・眼の不快感や痛み …等

 考えられる原因

 

 ・ストレス

ストレスは最も一般的な原因と考えられています。

 

 ・睡眠不足

睡眠不足は、ストレスやその他の理由で眼瞼痙攣の原因となります。

睡眠をとること、一定の睡眠時間を確保することが大切です。

 

 ・目の疲労

疲れ目、特にパソコンやスマートフォン…等の使い過ぎによるもの。

 

 ・栄養不足

マグネシウムなど特定の栄養素の不足によって、

まぶたが痙攣することを示唆する報告もあります。

それとカフェインやアルコールのとり過ぎによる原因も考えられる。

 

 一般的な治療とは…

 

  ・ボトックス注射(ボツリヌス療法)

  ・脳神経外科による手術

   などが主な治療法です

東洋医学的な「眼瞼痙攣」の考察 

 

疲れた時などに目のまぶたが、ピクピクするような

経験ってありませんか?

初期の頃は変に気持ちが良かったりします。「ああ、

私頑張っているな」といった感じで…

 

でも、適度に休んでも治らないでいると、だんだん不安

なったりします。しかし気付くと治っているといった

感じでしょうか。

 

実は、目の症状というのは往々にして「頑張り屋」さんに

出ることが多いそうです。

めちゃくちゃ頑張るけどしんどいという感じをあまり表に

出さない人です。

「これくらいへっちゃら!」とか、

「私の潜在能力はこんなもんじゃない!」とか…。

そして、クールを装います。

自分が人一倍頑張っているだけに、サボっていたり、甘えて

いたり愚痴ばかり言っている人を見るとなんだか腹が立って

きます。

 

最初は、「おいおい」という気持ちが、だんだん

「イライラ」、最後は「ちょっと待てよ!」…

となってしまいます。

 

こんな言い習わしがあります。

「はじめチョロチョロ、中パッパ、ジュウジュウ噴いたら

火を引いて、赤子泣いても蓋(ふた)とるな」

 

瞼(まぶた)は、目蓋とも書きますので、まさにこんな

感じなのです。

まぶたの痙攣は、目の蓋(ふた)がグラグラ煮えている

イメージなのです。

注意してほしいのは、瞼がだんだん垂れ下がり「眼瞼下垂」

という大きな病気の症候がありますので、その時は、

病院で調べてくださいね。

でも、そうじゃない場合は、やはりこれは心の負担が

かかっていると考えてみましょう。

「目にふた」ですから、見たくないものを見ないと考えがち

ですが、逆に「自分の中の弱みを見せない」という見方も

あります。

 

 ●右目… クールに演じている自分を壊したくない

      これだけ頑張っている泥臭い自分を、悟られたくない

 

 ●左目… 心の動揺を見透かされたくない

      私が女であることを、相手に意識されたくない…

 

「目は口ほどにモノをいう」と言いますが、ピクピクしたり、

瞼が下垂してしまったりすることほど、

「目がモノを言ってる!」時はありません。

 

周囲からの「強い人」というイメージと、

「本当は弱い」自分との狭間…。

弱い自分にフタをして強がってしまうと、よけいに目が

ピクピクしちゃいますから体に嘘はつけません。

 

本当に強い人は、「自分の弱さにちゃんと入っていける人」

といいます。

 

もし、自分の弱みを悟られたくないが為に「周りの人が悪い」

ことにし、 周囲のせいにしてしまうくらいなら、

「自分だって甘えたい」という心を認めてしまいましょう。

「そんな私にOK」を出して下さい。

 

 

【参考文献】
  おのころ心平 ・病気は才能
         ・感情にとらわれると病気になる
         ・ ココロとカラダ元気のしくみ
         ・「きれい」をつくるココロの処方箋

東洋医学的な治療を中心に行います

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

西洋医学は「眼瞼痙攣」の症状を訴えれば、

 ・目 

 ・肩 

 ・首   

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて「眼瞼痙攣

施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている

事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで

結果的に改善していくのです。

 

「五臓六腑」を意識した治療


東洋医学では、「眼瞼痙攣」に対して、

五臓六腑のツボを用いた鍼灸施術を行います。

五臓六腑の五臓とはそもそも、
 

 ・肝臓   …  

 ・心臓     

 ・胃腸系  …  

 ・呼吸器系 …  

 ・腎臓系    
 

を指し、それぞれに関連して症状が出やすい

場所というものがあります。

 

目に症状が出やすい特徴

 

目に症状が出やすいのは、肝の体質です。

眼瞼痙攣」以外にも、

  ・涙目

  ・眼精疲労

  ・近視

  ・遠視

  ・乱視

  ・緑内障

などの目のトラブルに見舞われやすい

そういった体質があります。

その他にも、

  ・筋肉に症状があって肩こりや腰痛になりやすい

  ・爪に縦線や巻き爪などの症状が出る

  ・春のアレルギー症状や鼻炎花粉症、喘息の症状がある

といった特徴があります。

 

女性の場合

 

女性の場合は、

  ・生理痛

  ・生理不順

  ・子宮内膜症

  ・子宮筋腫

  ・卵巣嚢腫

といった婦人科系の症状が出やすいのも肝の体質です。

 

性格

 

この他にも、性格などにも特徴が現れます。

  ・柑橘類などの酸味を好む人が多い

  ・生理のときにイライラする

  ・普段から怒りっぽい性格だとも言われる

  ・単刀直入に、はっきりとした物言いをする

肝の体質の特徴です。

 

症状はすべて関連性がある

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、体の機能を

高めて、全身の不快な症状にアプローチしていきます。

ですので、「眼瞼痙攣以外の身体の不調改善して

いくことができます。

 

木を見て森をみずということわざがあります。
 

これは、一部分に気を取られ、全体を見ていないことを

言います。

 

医療において、特に近年の病院などは、その傾向に

あると思っております。

診察時は、顔を見ないでパソコンと向き合ったまま

問診し、症状に対しマニュアル通りの説明と機械的

に検査そして対処療法を致します。

 

お薬も含めての治療自体に悪いと言うことは一概には

言えませんが、

 

心も含め体全体のバランスも見て出来れば根本となる

原因を探ることが賢明だと思っております。

 

病院としても現実問題として、患者様一人一人に対して

個別にかかわる事は難しいことと思いますので、

 

患者様一人一人が、意識できるよう東洋医学を通して

伝えていきたいと考えております。

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・太衝 (たいしょう)

 ・光明 (こうめい)

 ・孔最 (こうさい)

 ・飛陽 (ひよう)

 ・陽陵泉 (ようりょうせん)

 ・三陰交 (さんいんこう)

 ・天柱 (てんちゅう)

 ・風池 (ふうち)

 ・大椎 (だいつい)      …等

経穴の紹介

太淵(たいえん)

「太」は、大きい、「淵」は、水の深いところ、物が多く集まる場所
という意味があります。

太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。
例えば、咳・痰・喉の痛みや腫れ・鼻水・鼻づまりなどの症状に効果が
期待されています。

太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。
手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。

太衝(たいしょう)

「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。

太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。
そして肝臓や筋肉、ストレス解消、不眠の改善、PMSの改善などにも働きかける
ツボです。

場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。

光明(こうめい)

光明の名前は光はひかり、輝く、照るの意味で、明は明らか、明るいの
意味があり、目を明るくするということから付けられています。

光明は、目をハッキリさせるのに効果を発揮するツボで、眼精疲労、眼痛、
目のかゆみなどの視力回復に良いとされています。
目に関する作用のほかにも、
肩こりや足から腰にかけての症状で、特に坐骨神経痛等
に効果があります。

両足の外くるぶしから指5本分上あたりの筋の間にあるツボになります。
だいたい外くるぶしから11cmのところにあるツボです。

孔最(こうさい)

「孔」は穴の意味で、肺の気を通す「最」も優れたツボという意味です。

咳などのかぜの症状や呼吸器系症状に効能があるとされその他にも、腰痛や
痔などにも効果があるとされます。

孔最は、肘から手首までを3等分したときの、肘側の3分の1のところにあります。

正確には、肘を曲げた際にできる線の上を触ると固い腱がある外側の窪みが
尺沢(しゃくたく)というツボと、先に述べた
手首の関節の外側の窪みにある
太淵(たいえん)というツボを結んだ線上の、尺沢から太淵側へ指4本分を移動
したところが孔最です。

大椎(だいつい)

名前の由来は、大椎がある場所が第7頸椎で椎骨の中で最も大きい骨の間に
あるツボのためです。

大椎は肩こり改善のほかに、風邪や頭痛に対して、有効な経穴です。
他にも自律神経症状にも使われることが多い経穴でセルフお灸を使って
温める方法がおすすめです。

大椎の位置は、まず頭を大きく下げて首を曲げて、首と背中の間で一番
盛り上がった骨、第7頸椎を見つけます。見つけた第7頸椎から、下に撫で
少し凹んだ部分が大椎です。

天柱(てんちゅう)

天柱は自律神経の乱れを整える働きがあるとされているツボです。
東洋医学では「天」は頭部、「柱」は支えることを意味します。

特に頭痛、首や肩のこり、目の疲れなど頭部から首にかけてのこりや
疲れに効果が期待されています

天柱の位置は、首筋の髪のはえぎわの中心、筋肉に挟まれたくぼみを
探します。くぼみを中心として左右に親指1本分の幅程度ずらし、
筋のような状態になっているところが天柱です。

風池(ふうち)

風池の「風」は風邪(ふうじゃ)、「池」は陥凹部、溜まるところと
いう意味です。

風池(ふうち)は万能な経穴(ツボ)といわれており、頭や顔面など
幅広い効果が期待できます。例えば、
頭痛と目の疲れやめまいあとは
首や肩こり不眠などに効果が期待できます。

風池の位置は、首の後ろで、耳の後ろのとがった骨と髪の生え際の
真ん中を結んだちょうど中間にあります。うなじの筋肉の外側で
凹んでいるところです。

三陰交(さんいんこう)

百会は、「百」多くの気が「会」交わるという意味で、万能のツボと
されています。

全身の内蔵や血管の機能をコントロールしている自律神経にも効果が
あるといわれており、
ストレスの緩和や特に頭痛や目の疲れなどに効果が
期待できます。

百会は、頭のてっぺんにツボがあります。両方の耳孔(耳の穴)を
結んだ線と、後頭部の中央と鼻を結んだ線(正中線)が交わる場所です。

陽陵泉(ようりょうせん) 

百会は、「百」多くの気が「会」交わるという意味で、万能のツボと
されています。

全身の内蔵や血管の機能をコントロールしている自律神経にも効果が
あるといわれており、
ストレスの緩和や特に頭痛や目の疲れなどに効果が
期待できます。

百会は、頭のてっぺんにツボがあります。両方の耳孔(耳の穴)を
結んだ線と、後頭部の中央と鼻を結んだ線(正中線)が交わる場所です。

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