訪問鍼灸(はりきゅう)マッサージとは、「はり師」
「きゅう師」・「あん摩マッサージ指圧師」のどれかの
国家資格を保有した者が、ご自宅や介護施設に伺って
はり・お灸やマッサージやリハビリをするサービスです。
適応者の目安としては、介護保険における要支援の方も
含まれますが、特に要介護の認定の方が最適です。
・ご高齢の方
・後遺症などによりお身体の不自由な方
・重度な病気(難病…等)を患っている方
・お一人では通院が出来ない方(認知症…等)
対象にご自宅や入居施設へ出向いて施術を行うものです。
そして重要なのが、お医者様に許可(同意書にサイン)をいただくことです
そうしますと、医療保険(介護保険ではなく、病院に行った際に提出する
健康保険証)を使って行うことが出来ますので、負担が少なく定期的に
ご利用になれるという仕組みになっております。
※同意書…お医者様により、はり・おきゅう・マッサージ・リハビリの
必要性を認められた方に発行していただく書類を同意書と言い
ます。用紙は当院でご用意いたします。
ちなみにはり・おきゅう治療をされる場合、痛みのない皮膚に接触させるだけの
はりや電気で温める火傷しないお灸などを行う場合が多いです。
ですので安全で衛生面でも安心です。
医療保険を使って定期的(1週間に1回以上)に訪問鍼灸マッサージを
希望される方は、無料体験が出来ます。
このサービスは、介護保険を使わずに病院と同じように
医療保険を使って1割~3割負担
(1割でしたら300円~600円位)
で治療を受けていただくことが出来ます。
1回の施術時間は約20~30分
1週間に1~3回が目安です。
重度心身障害者医療費受給者証のお持ちの方
生活保護受給者の方は、負担金が無料です。
令和5年では、他6人の仲間と手分けして、さいたま市
の南区・緑区・ 川口市・草加市・越谷市で活動しており
ます。
最近では病院の先生からも直接ご紹介を頂く程になり、
関わる皆様の信頼を損ねないよう 全力で行っておりま
す。
通院とは多少異なり重度な症状の患者さまが多いので、
しっかり情報共有し、ご本人は勿論のこと、ご家族や
ケアマネジャー様など医療、福祉関係者様との連携も
大切に行っております。
「患者様とそのご家族の介護における将来への不安」等…
を地域医療の一員とし、ケアマネジャー様を始め介護事業所、
医療関係機関の皆様と連携をとらせていただき、情報を共有
させていただきながら努めさせていただいております。
ご家族の介護負担が軽減するための応援が出来ます。
ご利用者様の穏やかな毎日を過ごすための応援が出来ます。
ゆっくりと心地よいはりとお灸を施すことにより、
・血液の循環
・身体の麻痺やこわばり
・関節の可動域
が改善されます。
また、体位変換が不自由な方、 寝たきりの方には、
床ずれの予防として、脳梗塞等で半身麻痺や関節拘縮が
ある方には、リハビリとしての効果も期待できます。
右側の写真は、麻痺になってしまった腕に低周波はり療法
をしております。
電気を流し、筋肉や神経に刺激を与えて反応を見ていきます。
状況によっては、このような 刺激的なリハビリも行ないます。
定期的に訪問して、ご利用者様、介護者様との会話や施術を
通してコミュニケーションをはかることで、
・孤独感
・ストレスの緩和
・精神的ケア
・心理的効果
が期待できます。
特に楽しい会話や触れ合いの中で、病気に対する不安や
恐怖心などのストレスを少しでも軽減させ安心して施術が
受けられるような環境づくりを心がけております。
そしてお話をすることで脳への刺激により認知症の予防又は
進行の防ぐことが出来ます。
痛みを取るためのはり・お灸治療やリラックスするための
慰安的なマッサージをします。
・筋力の低下の改善
・柔軟性の低下の改善、
・関節可動域の改善
を行います。そして主に歩行困難の方が中心ですので、
・リハビリ(ベッドでの寝返りや立ち上がりや歩行)等の訓練
・口腔体操 …等
その方の状況や状態に合わせた施術をします。
あるご縁で訪問鍼灸(はりきゅう)マッサージを
始めて、現在の令和5年で10年目に入りました。
それまでは、通院出来る方のみの施術を店舗でして
おりました。
それは、訪問を始めたばかりの頃でした。週に2回、
脳の重篤な障害のある方の所に出向いていました。
ケアマネジャー様とご家族のご希望になるべくそった形で、
訪問鍼灸(はりきゅう)マッサージを開始しましたが、
ご利用者様とは会話が出来ない状態で、ほとんど意思疎通
が図れませんでした。
というか、今思えば図る為の努力や意識が足りなかったと
感じております。
その後日にちを積み重ねていくにつれて、不安や心配が強く
なり目標をどこに定めて良いのかが分からなくなっていき、
ただひたすら体をほぐし、さすり、関節を動かしました。
今まで行ってきた店舗での施術は、患者様との状態や生活の
状況で目的・目標がハッキリ共有できましたが、
それとは違う状況に戸惑っていました。
正直、私の行っている施術は果たして必要なのか?
はたから見たらどの様に映るのだろうか?
そもそも本人はどう感じているのだろう? …等
の不安な日々が続いていました。
…その内、徐々に病状は悪化し入院へ。
間もなく息を引き取られました。
その後、ご家族からのご挨拶に「施術後の父の態度や表情などは
とても満足している感じでしたよ。今までありがとうございました」
といったお言葉をいただき、正直驚きました。
私自身、ご本人がどう思っていたかどうかは知る由もありません
でしたので、何一つお役に立てなかったという思いでいた私に
取っては、そのお言葉に救われた気持ちになったのは言うまでも
ありません。
その方にとって何が正解かは分かりませんが、自分の満足感ばかり
を考えないで利用者様だけではなく、
そこに関わるご家族や介護の関係者のお気持ちも寄り添えることが
とても大事なんだと気づけた瞬間でもあったのです。
人には五感(見る、聞く、嗅ぐ、味、触る)がありますが、
どれ1つを取っても無いと困るものですが、
私自身がもっとも幸せを感じる感覚があります。それは、触覚です。
幼い頃に抱かれた母親の感触。はじめて触れた、妻のぬくもり。
生まれたばかりの息子を抱きしめた温かさ……等。
もし人生の最後が何も見えず、聞こえなくなっても、相手の存在を
体温や触覚で感じられるなら少しは寂しさを和らげられるのでは
ないかと信じています。
今後も様々なケースがあるのを受け入れ、理解し、勉強をさせて
いただきながら、今までの経験を生かし対応して参ります。
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