「女性特有の症状」について

忙しい毎日を送り、ストレスの多い現代を生きている女性たち。

自分でも気づかないうちに疲れがたまり、体や心、肌に不調を感じることも。

さらに女性の体は、毎月の月経周期によって女性ホルモンの分泌の波に絶えず
影響され、冷えたり、むくんだり、イライラしたり、肌が荒れたり…。

ホルモンバランスの変化によって左右される体調コントロールの難しさに、
悩んでいる人は少なくありません。

女性ホルモンの変化は、女性の人生にも大きく影響します。

特に思春期、妊娠・出産期、更年期はホルモンの分泌が大きく変動し、様々な
不調が起こりやすいです。

 

女性特有の病気

 

○婦人科

  ・生理痛(月経痛)

  ・生理不順(月経不順)

  ・PMS(月経前症候群)

  ・子宮筋腫

  ・子宮内膜症

  ・卵巣嚢腫

  ・更年期障害

  ・バセドウ病         …等


○産科 

  ・不妊症

  ・つわり

  ・逆子            …等


○がん

  ・子宮頸がん

  ・子宮体がん

  ・乳がん           …等 

 

 

 

年代別に注意したい病気

1. 思春期(10~20代前半)…女性ホルモン分泌量が増えるが、 

                 まだ不安定

女性ホルモンの分泌量がだんだん多くなっていきますが、
まだ不安定な時期です。

この時期に多い悩みは

 

月経異常(量が多い、少ない、期間が長い、短い、無月経など)

PMS(月経前症候群)    …等 

 

などです。これらの悩みの多くは、子宮がまだ発育しきっていなかったり、
女性ホルモンが安定しないことで起こると考えるとわかりやすいでしょう。

10代の頃はひどい生理痛があったのに、20代後半になったら楽になって
きたという経験がある方は多いものです。

 

 

2. 成熟期(20代後半~40代前半)…女性ホルモン分泌量は安定するが、
                    女性特有の病気も

女性ホルモンの量も安定してきて、月経も規則的になります。
妊娠・出産を含めた家族計画を考えることが多い世代です。

それと同時に、「エストロゲン依存性」といわれる女性特有の病気を
頭のどこかに入れておいたほうが良い年代です。具体的には、

 

子宮筋腫

子宮内膜症

乳がん       …等  

 

が挙げられます。

時期的には女性ホルモンが安定している世代のはずなのに、
だんだん月経痛がひどくなるような場合、その原因を一度
考えたほうがいいでしょう。

 

 

3. 更年期(40代後半~50代)…女性ホルモン分泌量が減少し
                  更年期障害も

女性ホルモンの量が一気に減る時期で、これによりさまざまな症状が
起こります。

更年期障害は、50歳くらいになって卵巣の機能が衰えることで、体の
中の卵胞ホルモン(エストロゲン)が減ることによって起こります。

閉経が近づくと卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン)の量が減り 
ますが、体はけなげにこの変化に何とかついてゆこうと頑張り、脳は
「エストロゲンを出しなさい」という指令を出し続けます。

しかし、そもそもの卵巣の機能が衰えているので、頑張ってもエスト
ロゲンは増えません。

すると、この過程で体が混乱してしまいます。特に女性ホルモンの脳の
司令塔である視床下部は自律神経のコントロールにも関わっているので、
いわゆる「自律神経失調状態」の症状が強く出ると 
いわれています。

この時期に現れる症状が、一般的に

 

更年期障害 (イライラ、めまい、ほてり、のぼせ、動悸、
        息切れ、汗をかきやすい、不眠、情緒不安定)

がん       …等 

などです。いわゆる生活習慣病にも気をつけないといけない世代と
いえます。

 

 

4. 閉経後 …女性ホルモン分泌量減少による不調・病気の増加

女性ホルモンの量が減ることによって、

 

骨粗しょう症(女性ホルモンは骨量を保つ働きがある)

脳梗塞、心筋梗塞など血管の病気のリスクの増加
         (女性ホルモンは血中の脂質を下げる働きがある)

アルツハイマー病(女性ホルモンとの関係がいわれている)

萎縮性膣炎(膣の粘膜が萎縮して膣が弱くなり、
        すぐ出血したりひりひりしたりする)

 

などの症状が起こりやすくなります。この年代も上記の病気を念頭に
おいた健康管理に意識を向けることが大切です。

以上、女性ホルモンの分泌量の変化から見た、一生を通じての女性の
変化について解説しました。自分がどのあたりにいるかを把握し、
日々の健康管理の参考にしていただければと思います。

 

東洋医学的な「女性ホルモン」の考察 

 

女性ホルモンには2種類あります。

エストロゲン」と「プロゲステロン」です。

 

エストロゲンは、生理が終わること頃に増え始め排卵前にピークを迎えます。

お肌をなめらかにする効果がありますから、この時期は
比較的お肌の調子ははずです。

また、コラーゲンの合成を進めたり骨の新陳代謝を促進する
働きがあり、バストアップにも一役買ってくれます。

 

一方、プロゲステロンは、排卵後に大量に分泌されます。
             (基礎体温が上がる時期ですね)

そして、次の生理が始まるころには少なくなり、排卵までの
間はほとんど分泌されなくなります。

お肌の皮脂腺やメラニン細胞の発達を促す作用があるので、
プロゲステロンの分泌が多い時期はニキビやシミができ易く
なります。

 

こう説明されると、エストロゲンのファンの方が増えるかも
知れませんが、エストロゲンは、バストだけでなく、太もも
や腰回りの脂肪もつけますし、

多く分泌されすぎると、乳がんや子宮がんの原因にもなると
言われています。

 

一方、プロゲステロンには、いきすぎたエストロゲンの作用
にブレーキをかける働きがあります。

排卵後にプロゲステロンがたくさん分泌されニキビやシミが
原因となってしまう場合は、排卵後にエストロゲンが分泌され

すぎているということなのです。要は両ホルモンのバランス
が大事だということなのですね。

 

本当に絶妙なバランスの上に女性の体は調整されています。

 

このバランスを保つためには、自分の「排卵日」をしっかり意識
することが大切です。

エストロゲンプロゲステロンは、「排卵」を境に、入れ替わる
ようにして体に作用します。

 

生理中の方が、体の中でホルモンがたくさん作用している気分に
なるかも知れませんが、体にとっては「排卵」の方が一大イベント。

エストロゲンプロゲステロンが切り替わるこの時期こそ生活
リズムが起点とすべきなのです。

 

■排卵日前の2週間……自分らしさををアピール!
 

エストロゲンは、「女らしさ」のホルモン。いわば女としての「攻め」
のホルモンです。排卵前に分泌が増えるのがポイント。

これは男性に魅力を訴えて、排卵前後の受精の確立を上げようという
体の作戦なのです。

 

■排卵日後の2週間……やさしさ、思いやりを大切に
 

プロゲステロンは「母性」のホルモン。いわば「守り」のホルモン
です。

排卵後は、着床する受精卵のために体の内側に血液を集めて、子宮
の内側を厚く守ります。

 

 

ホルモンの作用に逆らって、守るべき時に無理をしたりアピール
すべき時期に躊躇したりすると、ホルモン自体も混乱し、

体の不調やお肌の不調となって表れます。

逆に排卵日を知り、ホルモンの作用に逆らわない生活リズムを保て
ると、自ずと体の内側から綺麗の力が湧いてきます。

 

 

【参考文献】
  おのころ心平 ・病気は才能
         ・感情にとらわれると病気になる
         ・ ココロとカラダ元気のしくみ
         ・「きれい」をつくるココロの処方箋
         
・ココロとカラダの交差点

新着情報・お知らせ

2024/8/1
夏休みのお知らせ
令和6年8月25日から令和6年8月28日までお休みになります。

 
2023/12/25
年末年始のお知らせ
令和5年12月31日から令和6年1月4日までお休みになります。

 
新型コロナウィルス感染症対策
当院の取り組み
2021/03/17
ホームページをリニューアル致しました

アクセス

川口市東川口鍼灸・訪問マッサージ
住所

〒333-0025
埼玉県川口市大字石神1144-1

アクセス

車でお越しの際は駐車場がございます

埼玉高速鉄道『戸塚安行駅』徒歩23分
埼玉高速鉄道『新井宿駅』徒歩25分
埼玉高速鉄道・武蔵野線『東川口駅』
             徒歩30分

受付時間

9:00~19:00

定休日

水曜・日曜