生理痛(月経痛)

                                   公開日:2024年 7月19日      
                                   更新日:2024年 7月19日

目次

 生理痛とは?


生理の直前から生理中にかけて子宮が収縮するために起きる、

下腹部や腰の痛みのことを言いますが、頭痛、胃痛、吐き気、

めまい、腸蠕動痛・下痢などを伴うこともあります。

いずれの症状も、子宮の中(内膜)から放出されるプロスタグ

ランジンという物質が、いろいろな臓器の平滑筋という筋肉を

収縮させることが、主な原因です。

卵巣からの女性ホルモンの作用で、約一カ月の間にしっかり

育った子宮内膜組織が、子宮の収縮に伴って排泄されるのが

月経(生理)ですから、逆に言いますと、通常、生理痛がある

のは、卵巣から正常なリズムで女性ホルモンが分泌されて

きちんと排卵が起きていることの、一つの証とも言えます。

 

 有病率 


女性の約8割が生理に伴う何らかの痛みを感じているといわれ、

そのうちの約3割が強い痛みを感じているといわれます。

 

 症状とは?

 

生理中は生理痛以外にも、さまざまな症状が現れることがあります。

 ・生理痛(下腹部痛・腰痛など)

​ ・お腹の膨満感

 ・吐き気

 ・頭痛

 ・疲れやすさ

 ・だるさ食欲の低下

 ・増加苛立ちやすくなる

 ・下痢

 ・気分の落ち込み(抑うつ)

 ・むくみ             …等

 

 考えられる原因


 

原因1これといった病気がなければ「機能性月経困難症」

 

 ・これといって病気がないのに、寝込んでしまうほど生理痛がつらい状態を

「機能性月経困難症」(きのうせいげっけいこんなんしょう)といいます。

おもな症状は、生理(月経)が始まって2~3日目の量が増えるころのギューッ
と押されるような腹痛、肩こり、むくみ、吐き気、イライラ、のぼせ、眠気
などに悩まされる場合も。

また、骨盤内のうっ血によって下半身の血流が悪くなり腰痛を招いたり、
自律神経の乱れから頭痛がおこったりするなど、腹痛以外の痛みもおきる
ことがあります。

原因は、経血を押し出すときの子宮の収縮、ホルモンバランスのくずれに
よる骨盤内のうっ血、全身の血行の悪化、ストレスなどだと言われています。

​ 

原因2隔月の生理痛があるなら片側の卵巣の状態に注意

 

経血量や痛み症状の程度は、そのときのホルモン状態によって変わります。

もし隔月で生理痛の症状が変わるなら、片側の卵巣の状態が原因かもしれ
ません。

通常、排卵は左右の卵巣から毎月交互におこります。そのため、片側の卵巣
に子宮内膜症によるのう胞などの異常があったり、

どちらかの卵巣の感受性が高い(痛みに対して敏感な状態になっている)と、
隔月で症状が出ると考えられます。

 

原因3生活環境の変化によるストレスや年齢

 

一般的に10代後半までは子宮の「頚管部」という部分が細いため、経血を

押し出すときに強く痛みます。カラダが成熟するにつれて軽くなるから安心
して。

ちなみに「出産すれば生理痛が治る」という説がありますが、これは出産で
子宮口が開いて経血がスムーズに流れ出るようになるため。

しかし、だれにでもあてはまるわけではありません。

また、生活環境の変化などによって、ストレスがたまると、生理痛の引き金
になることもあります。

 

原因4ホルモン「プロスタグランジン」の過剰分泌

 

20代の若い女性に比較的多いのが、子宮内膜でつくられるホルモン「プロスタ

グランジン」の過剰が原因でおこる生理痛です。

このホルモンには、子宮をギュッと収縮させるはたらきがあります。

経血を押し出すときに、このホルモンが過剰に分泌されると、子宮がぐんぐん
収縮し、痛みを引きおこすのです。痛み止めは、このプロスタグランジンを
つくりにくくさせて、生理痛を軽くしています。

 

原因5要注意! 病気が原因の「器質性月経困難症」

 

子宮内膜症や子宮筋腫などの病気や、炎症などが原因でおこるほかの臓器の

癒着(ゆちゃく)などが痛みをおこしているケースを

「器質性月経困難症」(きしつせいげっけいこんなんしょう)といいます。

この場合、原因となっている病気の治療が必要になるので注意しましょう。

 

 

 一般的な治療とは…

 

生理痛の基本は「薬」によるものです。

 ・低用量ピル(低用量経口避妊薬/OC)

 ・漢方薬

 ・鎮痛剤     …等

東洋医学的な治療を中心に行います

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

西洋医学は「生理痛」の症状を訴えれば、

  ・腹部   
  
・ホルモン   …

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて「生理痛

施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている

事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで

結果的に改善していくのです。

 

「五臓六腑」を意識した治療


東洋医学では、「生理痛」に対して、

五臓六腑のツボを用いた鍼灸施術を行います。

五臓六腑の五臓とはそもそも、

 

 ・肝臓   … 肝

 ・心臓    心

 ・胃腸系   脾

 ・呼吸器系 … 肺

 ・腎臓系   腎

 

を指し、それぞれに関連して症状が出やすい

場所というものがあります。

 

生理痛の出やすい方の特徴

 

生理痛が出やすいのは、

基本的にはの体質と考えます。

特徴は、以下のようなものがあります。

 

 ・お酒が強い、もしくは全く飲めない

 ・目眩がある(グルグルするような)

 ・まぶたがピクピクする

 ・ドライアイや、眼精疲労、涙目…等、
  目に症状が出やすい

 ・頭痛持ちである

 ・肩こり、腰痛、首痛、足がつりやすい

 ・足や腕の筋肉がよくピクピクする

 ・爪がもろく、つやがない

 ・足の巻き爪や爪に縦線が入っている

 ・シミが増えた

 ・おへその直ぐ右側が硬い

 ・無意識のうちに歯ぎしりをしている

 ・便秘と下痢がよく起こる

 ・痔がある

 ・春にアレルギーや鼻炎花粉症に悩んでいる

 ・酸味が好きで良く柑橘類を食べる     

                   …等

 

 

の体質の健康な方は…

 

第一印象として引き締まった体つきをしています。

にの腕、太もも、お尻、ふくらはぎなど

体のたるみというものに無縁なタイプです。

醸し出す雰囲気は理知的でそこのいるだけで

存在感があり、何かしらのオーラを発しています。

 

 

症状は全て関連性がある

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、体の機能を

高めて、全身の不快な症状にアプローチしていきます。

ですので、「生理痛以外の身体の不調改善していく

ことができます。

 

木を見て森をみずということわざがあります。
 

これは、一部分に気を取られ、全体を見ていないことを

言います。

 

医療において、特に近年の病院などは、その傾向に

あると思っております。

診察時は、顔を見ないでパソコンと向き合ったまま

問診し、症状に対しマニュアル通りの説明と機械的

に検査そして対処療法を致します。

 

お薬も含めての治療自体に悪いと言うことは一概には

言えませんが、

 

心も含め体全体のバランスも見て出来れば根本となる

原因を探ることが賢明だと思っております。

 

病院としても現実問題として、患者様一人一人に対して

個別にかかわる事は難しいことと思いますので、

 

患者様一人一人が、意識できるよう東洋医学を通して

伝えていきたいと考えております。

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・太衝 (たいしょう)

 ・光明 (こうめい)

 ・孔最 (こうさい)

 ・外関 (がいかん)

 ・足臨泣 (あしりんきゅう)

 ・中封 (ちゅうほう)

 ・三陰交 (さんいんこう)

 ・腎兪 (じんゆ)

 ・肝兪(かんゆ)

 

経穴の紹介

太淵(たいえん)

「太」は、大きい、「淵」は、水の深いところ、物が多く集まる場所
という意味があります。

太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。
例えば、咳・痰・喉の痛みや腫れ・鼻水・鼻づまりなどの症状に効果が
期待されています。

太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。
手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。

太衝(たいしょう)

「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。
原気(元気)が多く集まる場所で、旺盛な気血が巡る場所。

太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。
そして肝臓や筋肉、ストレス解消、不眠の改善、PMSの改善などにも働きかける
ツボです。

場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。

中封(ちゅうほう)

長母指伸筋という筋肉と前脛骨筋腱の中央に挟まれていることから、
真ん中の「中」と封鎖の「封」で中封というのが名前の由来です。

中封はギックリ腰や腰痛、生理痛等の婦人科系に効くといわれる
ツボで、冷えや気分の落ち込みにも効果が期待できます。

場所は、つま先を上に向け、足首を垂直にして内くるぶしの前方に
ある腱を浮かび上がらせます。腱と内くるぶしの間を軽く押さえた
ときにできたくぼみが中封です。

三陰交(さんいんこう)

三陰交は、足の内側を通る「脾経」「腎経」「肝経」という3つの経絡が交わる
ところにあるツボです。3つの経絡が交わることから、「三陰交」と名づけら
れています。

三陰交が特に効くといわれる効果としては、不妊、生理痛、冷え性が挙げら
れます。三陰交は女性に役立つツボといわれているものの、男性の冷え性にも
効果的です。

自分の内くるぶしの一番高いところをに小指を置き、ふくらはぎに指4本を
そろえて当てます。三陰交は人差し指が当たっているところで、脛骨の後ろ
側の際にあります。

腎兪(じんゆ)

東洋医学で「腎」は、生命力と深い関わりがあります。腎の働きを正常に
戻すツボで、有名なものが腎兪です。腎の気の集まる重要な背部兪穴という
のが名前の由来です。

腎兪はぎっくり腰や腰痛に効くことでよく知られているツボですが、腰痛
以外にも、特に効く効果として生理痛や冷え性やめまい・耳鳴り、足腰の
疲れやだるさが挙げられます。

腎兪はへその高さ、ウエストの1番くびれているラインで腰に手を当て、
親指が当たるところが腎兪のツボです。周辺を押してみて、痛気持ちいいと
感じる場所です。

肝兪(かんゆ)

肝兪は、肝に近く肝経の気が巡る場所という意味で
「肝兪」と名付けられました。

東洋医学の「肝」は体全体に気・血・津液(しんえき)を巡らせ、
消化器機能や気持ちの調節をしています。

そのため、肝に異常が起きると肝臓や胃の不調・背部痛・めまい
眼の充血など全身に影響が出るのです。

肝兪の位置は、両肩甲骨の下の角を結び、背骨とぶつかった
ところから約3cm下り、左右に指2本分のところが肝兪です。

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