生理不順(月経不順)

                                   公開日:2024年 7月22日      
                                   更新日:2024年 7月22日

目次

 生理不順(月経不順)とは?


正常な月経(生理)は、周期(月経初日から次の月経が

始まる前日までの期間)が25~38日で、出血の続く日数が

3~7日とされています。

生理不順はこれに該当せず、24日以内に次の月経がくる、

もしくは39日以上経っても次の月経がこない状態です。

また、月経期間が2日以内で終わってしまう、もしくは

8日以上続く状態も生理不順といえます。

 症状とは?

 

 ・不整周期月経

生理の周期が安定せず、最長月経周期と最短月経周期に
7日以上のズレが生じている状態です。

 

 ・無月経

妊娠の可能性がないにもかかわらず、3カ月以上月経が
ない状態
です。

 

 ・頻発月経

月経周期が24日以内の状態を指します。初潮を迎えたばかり
の10代や、卵巣機能が低下する閉経直前の方に多く見られます。

 

 ・稀発月経

月経周期が39日以上の状態を指します。排卵を伴わない
希発月経は不妊につながる可能性もあります。

 

 ・過少・過短月経

月経が2日以内で終わり、経血の量が極端に少ない状態です。

 

 ・過多・過長月経

月経が8日以上続き、月経期間内の経血量が極端に多い状態です。
経血量が多いため貧血を伴う場合も多く、めまいや立ちくらみを
引き起こします。

 

 考えられる原因

 

 ・妊娠

妊娠すると、受精卵を包む役割を担う子宮内膜を体外に
排出する必要がなくなるため、月経が来なくなります。

 

 ・早期閉経

40歳未満で月経が3カ月以上なく、卵巣機能が低下した状態
指します。ホルモンを分泌する能力が衰え、妊娠できなく
なるほか、
更年期障害に似た症状が出ることもあります

 

 ・甲状腺疾患

バセドウ病や橋本病などの甲状腺の病気にかかると、甲状腺
ホルモンが過剰につくられたり、極端に少なくなったりして
しまい、月経周期の異常を引き起こします

 

 ・過度なストレス・運動

人間関係や、職場・学校・家庭の悩み事でストレスを抱えると、
ホルモン分泌を促す脳の視床下部の働きが弱まり、月経が
止まる原因
になります。

過度な運動も、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回って、
脳や身体へのストレスとなるため、月経が止まる原因の1つと
考えられています。

 

 ・急激な体重の変化

体重が急に低下して体内が栄養不足の状態になると、卵巣に
補給されるはずの栄養が十分に行き届かず、正常な働きが
できなくなって月経異常につながります

短期間の体重増加も、ホルモンバランスの崩れによる月経異常
を招きます。

 

 ・子宮奇形

18歳になっても初潮を迎えていない場合は、子宮の奇形が原因
の可能性
もあります。

 

 一般的な治療とは…

 

生理不順の基本は「薬」によるものです。

 ・薬物療法

 ・漢方薬        …等

東洋医学的な治療を中心に行います

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

 

西洋医学は「生理不順」の症状を訴えれば、

  ・生理周期   
  
・ホルモン   …

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて「生理不順

施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている

事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで

結果的に改善していくのです。

 

「五臓六腑」を意識した治療


東洋医学では、「生理不順」に対して、

五臓六腑のツボを用いた鍼灸施術を行います。

五臓六腑の五臓とはそもそも、

 

 ・肝臓   …  

 ・心臓     

 ・胃腸系  …  

 ・呼吸器系 …  

 ・腎臓系    

 

を指し、それぞれに関連して症状が出やすい

場所というものがあります。

 

症状の出やすい方の特徴

 

ストレスや環境の変化などの影響が

出やすいので、それを考慮して、

基本的にはの体質と考えます

 

◆ 肺体質の主な症状は…

 

 ・首、肩こりがひどくて首が回らない

 ・肩甲骨の周りがこっていて腕が回らない

 ・鼻炎(くしゃみと鼻みず)や鼻づまりに困っている

 ・匂いの感覚が鈍くなった

 ・空咳が続く

 ・声がよく裏返る、かすれる

 ・眠りが浅い

 ・下痢(痛みと灼熱感を伴う)

 ・便秘やガスに悩まされる

 ・冷え性(特に手先、足先)

 ・肌が弱い(乾燥肌、アレルギー、かぶれ)

 ・風邪をひきやすい

 ・貧血気味

 ・頻尿(特に日中が多い)

 ・喘息

 ・うつ症状

 ・香辛料を強く好む

 

◆ 肺の体質の特徴は…

 

色白で、全体的にスリムな感じが特徴です。

頭の回転が良くて、眼鏡なんかもよく似合います。

流し目、うなじや首筋、くっきりした鎖骨、

肩ごしのしなやかさが魅力です。

 

顔で言えば、頬にボリュームがあり

丸顔で優しさのある顔の方が多いです。

 

調子が悪いと、むくみからくる頬のたるみや

団子鼻が起こり、毛穴がはっきり、ほうれい線が

くっきりし、二重顎になりかねません。

 

 

症状は全て関連性がある

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、体の機能を

高めて、全身の不快な症状にアプローチしていきます。

ですので、「生理不順以外の身体の不調改善して

いくことができます。

 

木を見て森をみずということわざがあります。
 

これは、一部分に気を取られ、全体を見ていないことを

言います。

 

医療において、特に近年の病院などは、その傾向に

あると思っております。

診察時は、顔を見ないでパソコンと向き合ったまま

問診し、症状に対しマニュアル通りの説明と機械的

に検査そして対処療法を致します。

 

お薬も含めての治療自体に悪いと言うことは一概には

言えませんが、

 

心も含め体全体のバランスも見て出来れば根本となる

原因を探ることが賢明だと思っております。

 

病院としても現実問題として、患者様一人一人に対して

個別にかかわる事は難しいことと思いますので、

 

患者様一人一人が、意識できるよう東洋医学を通して

伝えていきたいと考えております。

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・太白(たいはく)

 ・太衝 (たいしょう)

 ・光明 (こうめい)

 ・孔最 (こうさい)

 ・飛陽 (ひよう)

 ・三陰交 (さんいんこう)

 ・肝兪 (かんゆ

 ・大腸兪(だいちょうゆ)    …等

 

経穴の紹介

太淵(たいえん)

「太」は、大きい、「淵」は、水の深いところ、物が多く集まる場所
という意味があります。

太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。
例えば、咳・痰・喉の痛みや腫れ・鼻水・鼻づまりなどの症状に効果が
期待されています。

太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。
手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。

太衝(たいしょう)

「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。
原気(元気)が多く集まる場所で、旺盛な気血が巡る場所。

太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。
そして肝臓や筋肉、ストレス解消、不眠の改善、PMSの改善などにも働きかける
ツボです。

場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。

飛陽(ひよう)

「飛」は飛ぶ、「陽」は飛び上がるの意味で飛揚から経気が腎経に向けて
飛ぶように早く流れていくために名づけされた。

体内の気や血の通りを良くする作用があるツボで、鼻水・鼻づまりにも
効果があります。また、足の痺れ、疲れそしてだるさなどの症状にも
高い効果があります。

足の外側のくるぶしから約指7本分ほど上がったところで、ふくらはぎの
方へ指1本分ほどまわったあたりです

三陰交(さんいんこう)

三陰交は、足の内側を通る「脾経」「腎経」「肝経」という3つの経絡が交わる
ところにあるツボです。3つの経絡が交わることから、「三陰交」と名づけら
れています。

三陰交が特に効くといわれる効果としては、不妊、生理痛、冷え性が挙げら
れます。三陰交は女性に役立つツボといわれているものの、男性の冷え性にも
効果的です。

自分の内くるぶしの一番高いところをに小指を置き、ふくらはぎに指4本を
そろえて当てます。三陰交は人差し指が当たっているところで、脛骨の後ろ
側の際にあります。

大腸兪(だいちょうゆ)

大腸兪は、腸の働きを正常に整えることが名前の由来です。

特に便秘や下痢に効果と即効性があるといわれています。それとストレスや
自律神経の乱れ、生理痛、生理不順、冷え、などさまざまな原因に効果的です。

他にも腰痛や坐骨神経痛などにも効果が期待できます。

大腸兪は、腰骨の1番上のライン上に位置しています。第4腰椎の左右1.5寸の
場所にあります。
骨盤の1番高いライン上で、背骨から左右ともに指2本
(約4〜5cm)外側の筋肉の上あります。押してみて、痛いような気持ちいい
ような場所が大腸兪です。

肝兪(かんゆ)

肝兪は、肝に近く肝経の気が巡る場所という意味で
「肝兪」と名付けられました。

東洋医学の「肝」は体全体に気・血・津液(しんえき)を巡らせ、
消化器機能や気持ちの調節をしています。

そのため、肝に異常が起きると肝臓や胃の不調・背部痛・めまい
眼の充血など全身に影響が出るのです。

肝兪の位置は、両肩甲骨の下の角を結び、背骨とぶつかった
ところから約3cm下り、左右に指2本分のところが肝兪です。

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