後鼻漏

                                   公開日:2024年 8月5日      
                                   更新日:2024年 8月5日

目次

 後鼻漏とは?

 

後鼻漏とは、鼻からのどの奥に鼻水が流れることをいいます。

健康な人でも鼻水が作られ、のどに流れていますが、

鼻水がサラサラしているので気になることはありません。

後鼻漏では、大量に発生した鼻水や粘りのある鼻水、

膿のような鼻水がのどに下ります。

そのため、通常の鼻水がのどの奥に流れるときとは異なり、

ひっかかるような違和感があります。

また、鼻水がのどに溜まると口から吐き出すか、

飲み込むかになるため、不快感がとても大きいという

特徴があります。


人によっては、後鼻漏で食事や睡眠が困難になることがあり、

日常生活にも支障が出ることもあります。

 

 

 症状とは?

 

 ・口の中がネバネバする・つばが増える

 副鼻腔炎などで鼻水の量が増えると喉に流れ

 落ちてくるのがわかるので不快感をおぼえます。

 症状が重くなると、口の中がネバネバする、

 つばが増えるなどの感じにも悩まされるようになります。

 

 ・痰混じりの咳が出る

 夜、あおむけになって寝ている間に鼻水が鼻の

 奥から喉にかけてたまります。

 たまった鼻水は粘り気が増して喉に張り付くのです。

 そのために、朝、起きたときに痰(たん)混じりの

 咳が多くでるようになります。

 

 ・喉に炎症が起こる

 粘度が高くなった鼻水が、喉の奥に張り付いて

 鼻の奥や喉に炎症を起こします。

 また、激しい咳を繰り返すことにより声がかすれて

 しまうこともあるのです。

 さらに、慢性的に炎症が続くと頭の重さや頭痛などに

 悩まされます。

 

 ・口臭の原因になる

 鼻と喉、口は1つにつながっています。後鼻漏で常に

 鼻の奥に鼻水がたまっていると鼻や口からいやな

 臭いが漂うこともあります。

 口臭や鼻臭は自分ではなかなか気がつかず、家族に

 指摘されて初めて気がついたというケースもあります。

 

 ・食欲不振や不眠、集中力の低下

 後鼻漏が重症になると、常に鼻を飲み込まなくては

 ならない不快感から、食欲不振や夜眠れないなどの

 症状に悩まされることもあります。

 また、不快感がある後鼻漏を放置していると、

 咳や痰(たん)・喉の痛み・口臭などが常に気に

 なってしまいます。

 そのために、仕事や勉強に集中できなくなる、

 人と会うのがおっくうになるという人も多いようです。

 

 考えられる原因

 

後鼻漏の原因でよくみられるのは

「鼻炎」や「鼻炎の症状がある病気」です。

 

 ・副鼻腔炎

   鼻の穴の周囲にある空洞(副鼻腔)に炎症が起こり、

   膿がたまる病気です。たまった膿が鼻の中にあふれて

   流れるため、鼻水の量が増え、粘りが出てきます。

 

 ・アレルギー性鼻炎

   鼻の粘膜からアレルギーの原因物質が侵入し、鼻水や

   くしゃみを起こす病気で、鼻水が大量に流れ出します。

 

 ・上咽頭炎

   細菌やウイルス感染により炎症が起こった状態で、

   のどの奥を中心に様々な症状が起こり、後鼻漏の

   原因となります。

 

 ・加齢性変化

   高齢になると腺分泌の低下,粘膜の萎縮,線毛機能

   の低下鼻粘膜の過敏性充進などで鼻が乾燥傾向になり,

   粘性を増した鼻汁が咽頭へ流れやすくなります。

   

   同時に高齢者では後鼻漏を訴える症例でも,他覚的に

   後鼻漏を認めない後鼻漏感を訴える場合もあります。

 

  鼻やのどに引っかかりを感じても、実際には何もないことを

   「後鼻漏感」といいます。

   鼻の奥にポリープ(鼻茸 はなたけ)があったり、胃酸でのど

   の粘膜が荒れたりすると、後鼻漏感があらわれやすくなります。

 

 一般的な治療とは…

 

原因疾患に対しての

 ・抗生剤の内服

 ・抗アレルギー薬の内服

 ・舌下免疫療法   

 ・点鼻薬          …等

東洋医学的な治療を中心に行います

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

 

西洋医学は「後鼻漏」の症状を訴えれば、

  ・鼻   
  
・喉   …

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて「後鼻漏

施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている

事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで

結果的に改善していくのです。

 

「五臓六腑」を意識した治療


東洋医学では、「後鼻漏」に対して、

五臓六腑のツボを用いた鍼灸施術を行います。

五臓六腑の五臓とはそもそも、

 

 ・肝臓   …  

 ・心臓     

 ・胃腸系  …  

 ・呼吸器系 …  

 ・腎臓系    

 

を指し、それぞれに関連して症状が出やすい

場所というものがあります。

 

症状の出やすい方の特徴

 

ストレスや環境の変化などの影響が

出やすいので、それを考慮して、

基本的には、の体質と考えます

特徴は、以下のようなものがあります。

 

 ・首、肩こりがひどくて首が回らない

 ・肩甲骨の周りがこっていて腕が回らない

 ・鼻炎(くしゃみと鼻みず)や鼻づまりに困っている

 ・匂いの感覚が鈍くなった

 ・空咳が続く

 ・声がよく裏返る、かすれる

 ・眠りが浅い

 ・下痢(痛みと灼熱感を伴う)

 ・便秘やガスに悩まされる

 ・冷え性(特に手先、足先)

 ・肌が弱い(乾燥肌、アレルギー、かぶれ)

 ・風邪をひきやすい

 ・貧血気味

 ・頻尿(特に日中が多い)

 ・喘息

 ・うつ症状

 ・香辛料を強く好む

 

の体質の健康な方は、

 

色白で、全体的にスリムな感じが特徴です。

頭の回転が良くて、眼鏡なんかもよく似合います。

流し目、うなじや首筋、くっきりした鎖骨、

肩ごしのしなやかさが魅力です。

 

顔で言えば、頬にボリュームがあり

丸顔で優しさのある顔の方が多いです。

 

調子が悪いと、むくみからくる頬のたるみや

団子鼻が起こり、毛穴がはっきり、ほうれい線が

くっきりし、二重顎になりかねません。

 

 

症状は全て関連性がある

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、体の機能を

高めて、全身の不快な症状にアプローチしていきます。

ですので、「後鼻漏以外の身体の不調改善していく

ことができます。

 

木を見て森をみずということわざがあります。
 

これは、一部分に気を取られ、全体を見ていないことを

言います。

 

医療において、特に近年の病院などは、その傾向に

あると思っております。

診察時は、顔を見ないでパソコンと向き合ったまま

問診し、症状に対しマニュアル通りの説明と機械的

に検査そして対処療法を致します。

 

お薬も含めての治療自体に悪いと言うことは一概には

言えませんが、

 

心も含め体全体のバランスも見て出来れば根本となる

原因を探ることが賢明だと思っております。

 

病院としても現実問題として、患者様一人一人に対して

個別にかかわる事は難しいことと思いますので、

 

患者様一人一人が、意識できるよう東洋医学を通して

伝えていきたいと考えております。

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・太白(たいはく)

 ・太衝 (たいしょう)

 ・光明 (こうめい)

 ・孔最 (こうさい)

 ・飛陽 (ひよう)

 ・上印堂 (かみいんどう)

 ・上星 (じょうせい

 ・迎香(げいこう)

 

経穴の紹介

太淵(たいえん)

「太」は、大きい、「淵」は、水の深いところ、物が多く集まる場所
という意味があります。

太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。
例えば、咳・痰・喉の痛みや腫れ・鼻水・鼻づまりなどの症状に効果が
期待されています。

太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。
手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。

太衝(たいしょう)

「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。
原気(元気)が多く集まる場所で、旺盛な気血が巡る場所。

太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。
そして肝臓や筋肉、ストレス解消、不眠の改善、PMSの改善などにも働きかける
ツボです。

場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。

飛陽(ひよう)

「飛」は飛ぶ、「陽」は飛び上がるの意味で飛揚から経気が腎経に向けて
飛ぶように早く流れていくために名づけされた。

体内の気や血の通りを良くする作用があるツボで、鼻水・鼻づまりにも
効果があります。また、足の痺れ、疲れそしてだるさなどの症状にも
高い効果があります。

足の外側のくるぶしから約指7本分ほど上がったところで、ふくらはぎの
方へ指1本分ほどまわったあたりです

上印堂(かみいんどう)

「印」は木版、「堂」は場所という意味です。
昔の人はここに紅点を付けて美しく装っていたことが由来とされて
います。「上」は印堂穴の少し上方にあります。

上印堂は目の疲れや自律神経系の乱れだけでなく、花粉症などの
鼻の疾患から眉間周辺の痛みが誘発される場合にもとても効果が
あります。

上印堂は、左右の眉毛を内側でつないだ真ん中に
位置しています。眉間の中央のわずかにくぼんでいる場所が印堂です。

その上方に位置します。

 

上星 (じょうせい

上星は、「星を見上げたときに最も高い位置にくるツボ」であることが
由来です。

上星は、鼻や頭の症状に対して効果的で、特に、鼻水・鼻づまり、頭痛、
抜け毛予防…等です。鼻や頭の状態と、深い関わりがあるといわれる、
自律神経の乱れを整えることも期待できます。

上星の位置は、顔の真ん中と前髪の生え際が交わる場所から、頭皮側へ
約2cm上にあります。周辺を押してみて、痛気持ちいいような、響く
ような場所が上星です。

迎香(げいこう)

迎香は「香りを迎える」と書き、鼻水や鼻づまりだけでなく、
嗅覚に異常がある場合にも使われることがあります。

迎香は、主に鼻の不調を解消するのに役立ちます。鼻水、鼻づまりや
花粉症の諸症状のほか、鼻づまりに伴う頭痛や嗅覚異常にも効果的です。

肌のくすみ等、美容にも役立つ嬉しいツボです。

迎香の位置は、左右の小鼻のくぼみに、それぞれ人差し指を当てて
下から斜め上に向かって押してみましょう。
少しずつ位置をずらしながら押してみて、痛みを感じる部位が迎香です。

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