皮膚は誰の目にも見えるため、早く気づきやすい反面、
「見た目」がどうしても気になります。
しかし、皮膚には体の不調を示す多彩なサインが出ます。
皮膚は人体最大の臓器ですから、その皮膚全体に変化が起こると、
発熱やむくみなどの全身症状が出ます。
また、内臓の病変が皮膚に現れることもしばしばあります。
皮膚の病気には様々なものがあります。
比較的、認知されている傷病名を
記しました。
○かゆみ・がさがさ・ジクジクの症状
・蕁麻疹
・湿疹
・手湿疹
・乾燥肌
・かぶれ
・痒疹 …等
○痛み・はれ
・粉瘤(ふんりゅう・アテローム)
・帯状疱疹
・化膿・皮膚細菌感染(蜂窩織炎、丹毒) …等
○髪の毛の悩み
・薄毛 …等
○ニキビ・酒さ
・赤い白いぶつぶつニキビ
・酒さ(しゅさ) …等
○うつる皮膚疾患
・とびひ
・シラミ
・カンジタ
・水虫
・梅毒
・陰部尖圭コンジローマ
・疥癬
・水ぼうそう(水痘)
・はしか(麻疹)
・手足口病
・りんご病(伝染性紅斑) …等
○汗の悩み(多汗症)
・わき(腋窩)の多汗症
・手のひらの多汗症 …等
○できもの・いぼ・ほくろ
・ほくろ
・いぼ(老人性・脂漏性角化症)
・たこ、魚の目
・皮膚がん(皮膚の悪性腫瘍) …等
○しみ・そばかす・青あざ
・日光性色素斑(老人性色素斑)
・そばかす(雀卵斑)
・肝斑(かんぱん) …等
○その他の皮膚疾患
・乾癬(かんせん)
・薬疹・中毒疹 …等
「五臓六腑」
という言い方がありますが、
五臓とは
「肝臓」「心臓」「脾臓」」「肺」「腎臓」
のことであり、
六腑とは
「胃」「胆嚢」「小腸」「大腸」「膀胱」「三焦」
のことを言います。
この中で、
「三焦」(さんしょう)については
なじみがないでしょう。
三焦とは、
五臓全域にまたがって
「津液(しんえき)」を
カラダのすみずみに行き渡らせる
東洋医学独特の
架空の器官を想定しています。
***
三焦という字に表れている通り、
それは、三つの焦点という意味で、
上焦、中焦、下焦を指します。
●上焦:舌下から胃の入り口までをいい、
主に胸部と心、肺の働き。
●中焦:胃の入り口から胃の出口(臍へそのあたり)
までをいい、上腹部と胃、脾、小腸の一部の働き。
●下焦:臍から陰部まで。下腹部、
肝、腎、小腸の一部、大腸、膀胱の働き。
この三つのゾーンに
バランスよく気が配分されていれば、
「気分」がよいはずなのです
***
三焦経はまた
「五臓全体」への邪気の
侵入を防ぐ「気」の流れです。
これを現代風に解釈すると
「リンパ循環」にあてはまると、
私は考えています。
リンパ循環は、
交感神経・副交感神経と
密接な関わりがあります。
交感神経と副交感神経は、
常に拮抗的に作用しており、
できればその日のうちに、
上手にバランスをとろうとしています。
通常、日中に交感神経が優位になって
緊張した分は、
睡眠中に副交感神経が優位となり、
帳尻を合わせます。
***
ところが、日中にたまった
緊張、疲労、ストレスが膨大で、
その日のうちに解消されない場合、
疲労物質が臓器の中に蓄積されます。
コロナ禍で、
風邪もひけない、
ゆったりとした呼吸もできない
そんな緊張期間が続けばなおさら。
その状態が続くと、
細胞や臓器にたまった疲労物質は、
リンパ液中に漏れ出します。
***
そうすると、全身が重く、
せっかくのお休みの日に
起き上がれないような
強い疲労感におそわれたり、
リンパ中の物質が
末梢リンパで炎症を起こし、
湿疹や皮膚のかゆみ、
ということになるのです。
【参考文献】
おのころ心平 ・病気は才能
・感情にとらわれると病気になる
・ ココロとカラダ元気のしくみ
・「きれい」をつくるココロの処方箋
・ココロとカラダの交差点
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