片頭痛は脳の器質的病変を伴わない頭痛で、特徴として
「頭の片側に発作的に発生し、脈打つような痛みや吐き気などの症状」
を伴います。日本人のおよそ8%が片頭痛に悩まされているといいます。
片頭痛には、
1.前兆を伴うタイプ
2.前兆を伴わないタイプ があります。
片頭痛は男性より女性に多く見られ、
年代は20~50歳代の若い年齢層に多いです。
片頭痛の前兆には、目の前にちかちかと光るフラッシュの
ような光が現れ、視野の片側または中心部が見えにくくな
閃輝暗点(せんきあんてん)があります。
また、心臓の拍動とともに痛みが増幅することもあります。
このほかにも、感覚が鈍くなるような感覚異常、言葉が
お話しにくくなる失語性言語障害などがあります
今のところ片頭痛に関係があると言われていることは、
・季節の変わり目
・雨が降りそうなどんよりとした低気圧状態
・台風の接近
・肩こりが酷い
・体質
・ストレス
・過労
・チーズやワインなどの特定の食べ物
・特定の薬 …等
が片頭痛を引き起こすこともあると言われています。
起こしやすいとされているのは、
・完全主義の人
・努力家の人
・神経質な性格の人 …等
頭痛の症状には、大きな個人差があります。
まずは
・自分の頭痛をきちんと理解する
どんな時に起きて、どのような症状がありどのくらい
痛みが続いたか、のような特徴を記録しておくこと。
・適度な運動をする
数分間腕や肩を回す運動を毎日することを習慣にすること。
しかし、片頭痛による痛みがある時には行わないよう注意してください。
・食品やサプリメントの摂取
マグネシウムやビタミンB2も、片頭痛を予防する効果が
あるといわれています。
これらは、大豆、豆腐、ひじきやワカメなどの海藻に
多く含まれています。
東洋医学では、一見片頭痛に関係ないと思われる
症状も細やかに聞いていきます。
それは東洋医学の大原則、「不通促通」
(ふつうそくつう:通っていないと、痛みを促す)
に由来しています。
東洋医学では、片頭痛の症状を頭という局所部分だけ
の症状ととらえず、全身をみて施術していくためです。
ですので、ありのままの自分の症状を教えていただき
たいのです。
たとえば、
・便秘
・肩こり
・生理不順
・食欲不振
・下痢
・足の冷え …等
一見片頭痛とは無関係に思われる他の症状などです。
「頭が痛いから、頭に原因があるに違いない」と
いうのは西洋医学的な偏った考えといえます。
体は全て繋がっていますので、東洋医学では全身の
症状を見て、施術を行っていきます。
東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、体の機能を
高めて、全身の不快な症状にアプローチしていきます。
ですので、「片頭痛」以外の身体の不調も改善して
いくことができます。
「木を見て森をみず」ということわざがあります。
これは、一部分に気を取られ、全体を見ていないことを
言います。
医療において、特に近年の病院などは、その傾向に
あると思っております。
診察時は、顔を見ないでパソコンと向き合ったまま
問診し、症状に対しマニュアル通りの説明と機械的
に検査そして対処療法を致します。
お薬も含めての治療自体に悪いと言うことは一概には
言えませんが、
心も含め体全体のバランスも見て出来れば根本となる
原因を探ることが賢明だと思っております。
病院としても現実問題として、患者様一人一人に対して
個別にかかわる事は難しいことと思いますので、
患者様一人一人が、意識できるよう東洋医学を通して
伝えていきたいと考えております。
・太淵 (たいえん)
・太衝 (たいしょう)
・孔最 (こうさい)
・飛陽 (ひよう)
・三間 (さんかん)
・百会 (ひゃくえ)
・天柱 (てんちゅう)
・風池 (ふうち)
・頷厭 (がんえん)
・懸顱 (けんろ)
・懸釐 (けんり) …等
「太」は、大きい、「淵」は、水の深いところ、物が多く集まる場所
という意味があります。
太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。例えば、咳・痰・喉の痛みや腫れ
・鼻水・鼻づまりなどの症状に効果が期待されています。
太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。
手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。
「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。
原気(元気)が多く集まる場所で、旺盛な気血が巡る場所。
太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。
そして肝臓や筋肉、ストレス解消、不眠の改善、PMSの改善などにも働きかける
ツボです。
場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。
「孔」は穴の意味で、肺の気を通す「最」も優れたツボという意味です。
咳などのかぜの症状や呼吸器系症状に効能があるとされその他にも、腰痛や
痔などにも効果があるとされます。
孔最は、肘から手首までを3等分したときの、肘側の3分の1のところにあります。
正確には、肘を曲げた際にできる線の上を触ると固い腱がある外側の窪みが
尺沢(しゃくたく)というツボと、先に述べた手首の関節の外側の窪みにある
太淵(たいえん)というツボを結んだ線上の、尺沢から太淵側へ指4本分を移動
したところが孔最です。
「間」とは間隙のことを表していて、指先から3番目のツボと言う意味です。
肩や腕や指の痛みやしびれ、そして急性の目の痛み、歯痛、のどの腫れや痛み、
に使用されることがあります。
時には呼吸器系(咳など)や消化器系(満腹、腹鳴、下痢、便秘など)に
使用されることもあります。
三間は、人さし指の中手指節関節(第二関節)の上で、
親指側にある陥凹部にあります。
天柱は自律神経の乱れを整える働きがあるとされているツボです。
東洋医学では「天」は頭部、「柱」は支えることを意味します。
特に頭痛、首や肩のこり、目の疲れなど頭部から首にかけてのこりや
疲れに効果が期待されています。
天柱の位置は、首筋の髪のはえぎわの中心、筋肉に挟まれたくぼみを
探します。くぼみを中心として左右に親指1本分の幅程度ずらし、
筋のような状態になっているところが天柱です。
風池の「風」は風邪(ふうじゃ)、「池」は陥凹部、溜まるところと
いう意味です。
風池(ふうち)は万能な経穴(ツボ)といわれており、頭や顔面など
幅広い効果が期待できます。例えば、頭痛と目の疲れやめまいあとは
首や肩こり不眠などに効果が期待できます。
風池の位置は、首の後ろで、耳の後ろのとがった骨と髪の生え際の
真ん中を結んだちょうど中間にあります。うなじの筋肉の外側で
凹んでいるところです。
百会は、「百」多くの気が「会」交わるという意味で、万能のツボと
されています。
全身の内蔵や血管の機能をコントロールしている自律神経にも効果が
あるといわれており、ストレスの緩和や特に頭痛や目の疲れなどに効果が
期待できます。
百会は、頭のてっぺんにツボがあります。両方の耳孔(耳の穴)を
結んだ線と、後頭部の中央と鼻を結んだ線(正中線)が交わる場所です。
頷厭 (がんえん)
頷厭は、「頷」とは頭を下げてうなずく「厭」は煩わしい、やっかいという
意味もあり、うなずくことができないほどの病を治すことができるという
意味からつけられた
特に眼精疲労、耳鳴り、ひきつけ、頭痛の改善に効果が期待できます。
頷厭は、額の両側の生え際の部分で口の開け閉めの時に動く部分にあります。
懸顱は、「懸」はつり下げること、「顱」は頭を指します。
頷厭の下にあって、側頭部につり下げられた位置にあります。
頭が重い、痛いなど、頭の症状を伴う眼精疲労に効果が期待できます。
懸顱は、額の角(反り込みが入るところ)にあるところと、耳の上端の
高さでもみ上げの後ろところにあるところを結んだ中央にあります。
懸釐は、「懸」はつるすこと、「釐」は治すことや改めることを意味
していて、側頭部につり下げられた位置にあります。
特に頭をスッキリさせて、集中力が出てきます。
片頭痛や耳鳴りや眩暈などに効果が期待できます。
懸釐は、こめかみから頭のてっぺんに向かって指2本分のいった
ところにあります。
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