突発性難聴

                                   公開日:2022年 8月10日      
                                   更新日:2024年 7月23日

目次

 突発性難聴とは?


突発性難聴とは、「何の前触れもなく突然、

片方の耳が聞こえなくなる」病気です。

 有病率 


少し前のデータになりますが、

2001年の厚生労働省の調査では、

全国に年間3万5000人(人ロ100万人に対して275人)の

患者がいると推定されました。

患者は一般的に30~60歳代(特に50歳代)に多く、

発生率にそれほど男女差はありません。

 

 症状とは?

 

主な症状は

  ・難聴 

  ・耳鳴り

  ・耳が詰まった感じ(耳閉感)

  ・吐き気  …等

 

聞こえにくさは人によって異なり

まったく聞こえなくなる人もいれば、

 

高音だけが聞こえなくなる人もいます。

 

後者では、日常会話に必要な音は聞こえているため、

難聴に気づくのが遅れてしまいがちです。

 

聴力が改善したり、悪化したりを繰り返すといった

症状の波はありません。

 

 考えられる原因

 

音を感じ取って脳に伝える役割をしている

有毛細胞が、なんらかの原因で傷つき、

壊れてしまうことで起こります。

 

  ・有毛細胞に血液を送っている血管の血流障害

  ・ウイルス感染

  ・ストレスや

  ・過労

  ・睡眠不足

  ・糖尿病の影響

 

しかし、まだ明らかになっていません。

 

 

 一般的な治療とは…

 

突発性難聴の治療の基本は「薬」によるものです。

特に中心となるのは副腎皮質ホルモン薬で、

そのほかビタミンB12剤や

血流改善薬を用います。

東洋医学的な治療を中心に行います

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

西洋医学は「突発性難聴」の症状を訴えれば、

  ・耳   

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて「突発性難聴

を施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている

事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで

結果的に改善していくのです。

 

「五臓六腑」を意識した治療


 

東洋医学では、「突発性難聴」に対して、

五臓六腑のツボを用いた鍼灸施術を行います。

五臓六腑の五臓とはそもそも、

 

 ・肝臓   …  

 ・心臓     

 ・胃腸系  …  

 ・呼吸器系 …  

 ・腎臓系    

 

を指し、それぞれに関連して症状が出やすい

場所というものがあります。

 

症状が出やすい特徴

 

難聴が出やすいのは、

基本的には、の体質と考えます。

特徴は、以下のようなものがあります。

 

◆ 腎の体質の主な症状は…

 

  ・髪のつやがなく、パサつく

  ・白髪が増えた

  ・耳がかゆくなる

  ・耳鳴り

  ・歯茎が腫れた感じがする

  ・疲れたときに舌が回らなくなる

  ・シワが増えた

  ・語気に力がなく、声がしわがれる

  ・腰が重く、だるい

  ・太ももの内側の筋肉に力が入らない

  ・膝の痛みがある

  ・足首を捻挫しやすい

  ・足腰が冷えて寝れない

  ・のぼせる感じがある

  ・夜中のトイレ(尿)の回数が多くなる

                     …等

 

◆ 腎の体質の特徴は…

 

姿勢が良く、すーっとしたたたずまいが特徴です。

物腰がやわらかく、ゆっくりとしていて、手先、

足先がしなやか。目もどこかゆったりと、鷹揚さを

感じさせ、かすかに笑みを受けべたような表情を

しています。周囲の人には、安心感を与えますので、

悩み事などを相談されることが多いです。

 

女性なら濡れたようなまつ毛とつやのある黒髪が

セクシーさを感じさせます。

 

症状は全て関連性がある

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、体の機能を

高めて、全身の不快な症状にアプローチしていきます。

ですので、突発性難聴以外の身体の不調

改善していくことができます。

 

木を見て森をみずということわざがあります。
 

これは、一部分に気を取られ、全体を見ていないことを

言います。

 

医療において、特に近年の病院などは、その傾向に

あると思っております。

診察時は、顔を見ないでパソコンと向き合ったまま

問診し、症状に対しマニュアル通りの説明と機械的

に検査そして対処療法を致します。

 

お薬も含めての治療自体に悪いと言うことは一概には

言えませんが、

 

心も含め体全体のバランスも見て出来れば根本となる

原因を探ることが賢明だと思っております。

 

病院としても現実問題として、患者様一人一人に対して

個別にかかわる事は難しいことと思いますので、

 

患者様一人一人が、意識できるよう東洋医学を通して

伝えていきたいと考えております。

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・太衝 (たいしょう)

 ・光明 (こうめい)

 ・孔最 (こうさい)

 ・外関 (がいかん)

 ・足臨泣 (あしりんきゅう)

 ・飛陽 (ひよう)

 ・三間 (さんかん)

 ・天柱 (てんちゅう)

 ・風池 (ふうち)    …等 

経穴の紹介

太淵(たいえん)

「太」は、大きい、「淵」は、水の深いところ、物が多く集まる場所
という意味があります。

太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。
例えば、咳・痰・喉の痛みや腫れ・鼻水・鼻づまりなどの症状に効果が
期待されています。

太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。
手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。

太衝(たいしょう)

「太」は大きい、「衝」は要衝のこと。
原気(元気)が多く集まる場所で、旺盛な気血が巡る場所。

太衝(たいしょう)は肝経のツボで、目の奥へ走っている経絡なので、
目の奥に痛みを感じるときは、肝経に原因があることが多いです。
そして肝臓や筋肉、ストレス解消、不眠の改善、PMSの改善などにも働きかける
ツボです。

場所は足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、
動脈付近の窪んだところが太衝の場所です。足の親指の先端から、
人差し指の骨との間を足の甲に向かって触れていくと探しやすいでしょう。

孔最(こうさい)

「孔」は穴の意味で、肺の気を通す「最」も優れたツボという意味です。

咳などのかぜの症状や呼吸器系症状に効能があるとされその他にも、腰痛や
痔などにも効果があるとされます。

孔最は、肘から手首までを3等分したときの、肘側の3分の1のところにあります。

正確には、肘を曲げた際にできる線の上を触ると固い腱がある外側の窪みが
尺沢(しゃくたく)というツボと、先に述べた
手首の関節の外側の窪みにある
太淵(たいえん)というツボを結んだ線上の、尺沢から太淵側へ指4本分を移動
したところが孔最です。

三間(さんかん)

「間」とは間隙のことを表していて、指先から3番目のツボと言う意味です。

肩や腕や指の痛みやしびれ、そして急性の目の痛み、歯痛、のどの腫れや痛み、
に使用されることがあります。

時には呼吸器系(咳など)や消化器系(満腹、腹鳴、下痢、便秘など)に
使用されることもあります。

三間は、人さし指の中手指節関節(第二関節)の上で、
親指側にある陥凹部にあります。

天柱(てんちゅう)

天柱は自律神経の乱れを整える働きがあるとされているツボです。
東洋医学では「天」は頭部、「柱」は支えることを意味します。

特に頭痛、首や肩のこり、目の疲れなど頭部から首にかけてのこりや
疲れに効果が期待されています

天柱の位置は、首筋の髪のはえぎわの中心、筋肉に挟まれたくぼみを
探します。くぼみを中心として左右に親指1本分の幅程度ずらし、
筋のような状態になっているところが天柱です。

風池(ふうち)

風池の「風」は風邪(ふうじゃ)、「池」は陥凹部、溜まるところと
いう意味です。

風池(ふうち)は万能な経穴(ツボ)といわれており、頭や顔面など
幅広い効果が期待できます。例えば、
頭痛と目の疲れやめまいあとは
首や肩こり不眠などに効果が期待できます。

風池の位置は、首の後ろで、耳の後ろのとがった骨と髪の生え際の
真ん中を結んだちょうど中間にあります。うなじの筋肉の外側で
凹んでいるところです。

新着情報・お知らせ

2024/8/1
夏休みのお知らせ
令和6年8月25日から令和6年8月28日までお休みになります。

 
2023/12/25
年末年始のお知らせ
令和5年12月31日から令和6年1月4日までお休みになります。

 
新型コロナウィルス感染症対策
当院の取り組み
2021/03/17
ホームページをリニューアル致しました

アクセス

川口市東川口鍼灸・訪問マッサージ
住所

〒333-0025
埼玉県川口市大字石神1144-1

アクセス

車でお越しの際は駐車場がございます

埼玉高速鉄道『戸塚安行駅』徒歩23分
埼玉高速鉄道『新井宿駅』徒歩25分
埼玉高速鉄道・武蔵野線『東川口駅』
             徒歩30分

受付時間

9:00~19:00

定休日

水曜・日曜