蕁麻疹(じんましん)

                                   公開日:2024年 9月21日      
                                   更新日:2024年 9月21日

目次

 蕁麻疹とは?

 

蕁麻疹とは、皮膚の一部がブツブツと赤く盛り上がる

病気のことです。じんましんの多くはかゆみがあり、

熱くてヒリヒリするような灼熱感をともなう場合も

あります。じんましんは突然あらわれて、しばらく

すると消えてしまうのを繰り返します。

 

 種類とその症状とは?

  

急性蕁麻疹

毎日繰り返し皮疹などの症状があらわれる蕁麻疹の中で、発症から
1カ月以内のものを指します。

細菌やウイルス感染などがが原因となっていることが多いとされて
います。

皮疹の盛り上がりの大きさは、2~3mmのものから10cmのものまで
さまざまです。

 

慢性蕁麻疹

毎日繰り返し皮疹などの症状があらわれるものが、1カ月以上続いて
いる場合です。

夕方から夜間にかけて症状が出やすいです。継続して症状が出続ける
ため、原因が特定できないケースが多いです。

また、顔を含む全身のどの部位にも症状が表れやすいです。

 

物理性蕁麻疹

物理的な刺激によって起こる蕁麻疹で、例えば、皮膚を掻いた後に
沿って皮疹ができる機械性蕁麻疹や、冷たい水や温かい水に触れると
できる寒冷・温熱蕁麻疹、日光にあたるとできる日光蕁麻疹、
ゴムなどに触れると起こる接触性蕁麻疹などがあります。

およそ蕁麻疹の中の10%ほどといわれています。

 

コリン性蕁麻疹

入浴や運動などで汗をかくとあらわれる蕁麻疹を指します。
汗をかくタイミングで出やすいため、日中に症状が表れやすいです。

数分から 2 時間以内に自然に消えますが、再び汗をかくと再発します。
1つ1つの皮疹の大きさが1~4ミリと小さく、たくさんあらわれることや
左右対称に皮疹があらわれることもあります。

また、かゆみ以外に、ピリピリ・チクチクした痛みを伴うことが
多いこともあります。

子供から若い成人に多く見られ、高齢者にはほとんどみられません。
辛い食べ物や熱い食べ物が刺激となって発症することもあります。

 

アレルギー性蕁麻疹

食べ物や薬、昆虫などに含まれる特定の物質(アレルゲン)に反応して
起こるものです。

アレルギーの原因となるものを食べたり、触ったりした数分後~数時間後
に症状が出ます。

食べ物によるアレルギーは、食べ物だけでは起こらず、その後に運動する
ことによって蕁麻疹が発症することもあります。
呼吸困難や血圧低下など重篤化する場合もあるので注意が必要です。

 

イントレランス

アスピリンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤、造影剤や人口着色料、食品
に含まれるサリチル酸などによって起こる蕁麻疹です。
アレルギー性の蕁麻疹では、IgEというアレルゲンに結合する血清蛋白が
関わるとされていますが、イントレランスでは関わりません。

 

血管性浮腫

皮膚ではなく、唇やまぶたが腫れてしまいう症状で蕁麻疹の1種です。
目が充血したり、口腔内が腫れることもあります。

数時間で消えることは少なく、2~3日経過後消失します。蕁麻疹は皮膚
の浅い部分で生じますが、血管性浮腫は皮膚の深い部位で起こります。

蕁麻疹のような皮疹を伴うことなく、かゆみがあるわけでもなく、
単純な「腫れ(浮腫)の症状のみがあらわれることが多いです。

 考えられる原因

 

 

【1】ストレス・疲労・睡眠不足
 

ストレスが体調を崩し、蕁麻疹を引き起こしていたり、疲労や睡眠不足も

じんましんが起こりやすい状態を招く可能性があります。 1か月以上、

毎日のように繰り返す慢性蕁麻疹がある方は、自覚しないストレス状態に

あることが多いです。

 

 

【2】食品・食品添加物
 

食品が原因となる蕁麻疹には、アレルギー性と非アレルギー性のものがあり

ます。特定の食品でじんましんが必ずできる場合は、アレルギー性蕁麻疹

あることが多いです。例えば、エビやカニなどの甲殻類や、果物、ソバなど

が原因になることがあります。 病院の血液検査や皮膚検査で調べることが

できますが、原因を特定できるのはごく一部のケースです。

 

 

【3】物理的な刺激
 

物理性蕁麻疹を引き起こす原因には、機械的擦過や圧迫、寒冷、温熱、

日光、振動などがあります。原因がはっきりしている場合は、刺激になる

ものを避けることが有効です。

 

 

【4】全身の病気や感染症など
 

毎日あらわれるじんましんのうち、発症して1ヶ月以内のものを急性蕁麻疹

いいますが、細菌やウイルス感染などが原因となっていることが多いです。

また、膠原病や血管炎など全身の病気の症状のひとつとして、蕁麻疹が出る

場合もあります。 

 

 

【5】夜に出やすい
 

慢性蕁麻疹は夕方から夜にかけて表れ、翌朝や翌日の午前中頃にはなくなり、

また夕方にあらわれることが多いです。

また、夜に入浴による発汗でコリン性蕁麻疹があらわれることもあります。

これは皮膚のブツブツが1~4mm程度と小さく、大部分のものは30~60分以内

に消失するのが特徴です。 

 

 一般的な治療とは…

 

・抗ヒスタミン薬などの薬剤治療

・アレルゲンを避ける生活

 

 

東洋医学的な治療を中心に行います

西洋医学(病院)では原因不明な症状も、

東洋医学では根本改善を目指した施術が可能です。

その理由は、東洋医学は人体と自然の融合した医学

だからです。

 

西洋医学は「蕁麻疹」の症状を
訴えれば、

  ・皮膚   

にしか着目しません。

 

しかし、東洋医学は症状と全身をみて

蕁麻疹を施術していきます。

それは、その他にお悩みの症状も持ち合わせている

事がほとんどだからです。

それら一つ一つの症状にアプローチしていくことで

結果的に改善していくのです。

 

「五臓六腑」を意識した治療


東洋医学では、「蕁麻疹」に対して、

五臓六腑のツボを用いた鍼灸施術を行います。

五臓六腑の五臓とはそもそも、

 

 ・肝臓   …  

 ・心臓     

 ・胃腸系  …  

 ・呼吸器系 …  

 ・腎臓系    

 

を指し、それぞれに関連して症状が出やすい

場所というものがあります。

 

胃に症状が出やすい特徴

  

ストレスや環境の変化などの影響が

出やすいので、それを考慮して、

基本的には、もしくは、体質と

考えます

 

 

◆ 肺体質の主な症状は…

 

 ・首、肩こりがひどくて首が回らない

 ・肩甲骨の周りがこっていて腕が回らない

 ・鼻炎(くしゃみと鼻みず)や鼻づまりに困っている

 ・匂いの感覚が鈍くなった

 ・空咳が続く

 ・声がよく裏返る、かすれる

 ・眠りが浅い

 ・下痢(痛みと灼熱感を伴う)

 ・便秘やガスに悩まされる

 ・冷え性(特に手先、足先)

 ・肌が弱い(乾燥肌、アレルギー、かぶれ)

 ・風邪をひきやすい

 ・貧血気味

 ・頻尿(特に日中が多い)

 ・喘息

 ・うつ症状

 ・香辛料を強く好む

 

◆ の体質の特徴は…

 

色白で、全体的にスリムな感じが特徴です。

頭の回転が良くて、眼鏡なんかもよく似合います。

流し目、うなじや首筋、くっきりした鎖骨、

肩ごしのしなやかさが魅力です。

 

顔で言えば、頬にボリュームがあり

丸顔で優しさのある顔の方が多いです。

 

調子が悪いと、むくみからくる頬のたるみや

団子鼻が起こり、毛穴がはっきり、ほうれい線が

くっきりし、二重顎になりかねません。

 

 

◆ 脾の体質の主な症状は…

 

  ・まぶたが重い

  ・鼻の先がかゆくなったり、赤くなったりする

  ・鼻血がよくでる

  ・原因のわからない内出血がある

  ・食べていないのに唾液がよくたまる

  ・痰がよくからむ

  ・唇が乾燥する

  ・常に甘い物が食べたくなる

  ・お腹がすいていても食べたくない時がある

  ・食べて動くとすぐに横っ腹が痛くなる

  ・お腹が張る

  ・便の回数が多く、軟便が多い

  ・股関節が痛くなる

  ・太ももがだるくなる

  ・月経量が多い       

                  …等

 

◆ 脾の体質の特徴は…

 

唇につやがあり、口角も上がっていて

口元がとてもセクシーなのが特徴です。

そして歯が綺麗です。肌もつやがありみずみずしい

印象を与えます。

女性の場合、バストアップしていて、お尻にも

張りがあり、母性を深く印象づける体つきです。

多くの女性が悩む便秘や痔にも無縁。

 

そして、普段はとても落ち着いた、やさしい

雰囲気ですが、やるべきことはテキパキこなします。

いざというときに頼りになる人です。

 

 

  

症状はすべて関連性がある

 

東洋医学による鍼灸施術は、薬に頼らず、体の機能を

高めて、全身の不快な症状にアプローチしていきます。

ですので、蕁麻疹以外の身体の不調改善していく

ことができます。

 

木を見て森をみずということわざがあります。
 

これは、一部分に気を取られ、全体を見ていないことを

言います。

 

医療においてでは、特に病院などは、その傾向にあると

思っております。

診察時は、顔を見ないでパソコンと向き合ったまま、

問診し、症状に対し短時間で機械的に検査そして

対処療法を致します。

 

薬自体に悪いと言うことは一概には言えませんが、

 

心も含め体全体のバランスも見て出来れば根本となる

原因を探ることが賢明だと思っております。

 

病院としても現実問題として、患者様一人一人に対して

個別にかかわる事は難しいことと思いますので、

 

患者様一人一人が、意識できるよう東洋医学を通して

伝えていきたいと考えております。

 

治療で使う基本的な経穴(ツボ)

 ・太淵 (たいえん)

 ・太白 (たいはく)

 ・豊隆 (ほうりゅう)

 ・中封 (ちゅうほう)

 ・光明 (こうめい)

 ・外関 (がいかん)

 ・足三里 (あしさんり)

 ・飛陽 (ひよう)

 ・胃兪 (いゆ)

 ・脾兪 (ひゆ)

 ・裏内庭 (うらないてい)

 ・中脘 (ちゅうかん)     …等

経穴の紹介

太白(たいはく)

古代中国では金星のことを太白と呼び、軍事に関する星として戦局を
占っていました。人の体において東洋医学では急病は金に属し、
このツボが急病に高い効果があるため金星と名付けられたということです。

主に消化器系の機能改善に効果があるツボのため、胃腸が弱っていると
感じたときや胃もたれに効果的です。その他に、夏バテ、痛風、貧血等
にも効果が望めます。

太白の位置は、足の親指の内側からかかとへの延長線上にあります。
親指の付け根の骨のでっぱりのすぐ後ろに、少しへこんでいるところです。

中封(ちゅうほう)

長母指伸筋という筋肉と前脛骨筋腱の中央に挟まれていることから、
真ん中の「中」と封鎖の「封」で中封というのが名前の由来です。

中封はギックリ腰や腰痛、生理痛に効くといわれるツボで、
冷えや気分の落ち込みにも効果が期待できます。

中封の位置は、つま先を上に向け、足首を垂直にして内くるぶしの前方に
ある腱を浮かび上がらせます。腱と内くるぶしの間を軽く押さえたときに
できたくぼみです。

足三里(あしさんり)

足三里は、昔から健康維持のためによく知られているなツボです。
松尾芭蕉も重要視していたといわれています。

足三里は腹痛や下痢、便秘といった胃腸の不調に幅広く効果が期待できます。
ストレスや冷えなどによる胃腸の不調や状況によっては、嘔吐や嘔気の改善と
幅広く効果を期待できます。

その他に、歯や足や腰の不調や最近の発表では、免疫にも作用しているなど
万能・長寿のツボともいわれています。

足三里の位置は、膝の下・スネの外側に位置し、膝の3寸下(指4本分)に
あります。

中脘(ちゅうかん)

中脘の「脘」は、中国語で胃を意味します。胃の中央にあるので、「中脘」
という名前です。

中脘は胃腸や消化器の不調に効くといわれています。胃を活性化させ、
食欲不振や消化不良、胃痛、吐き気などを緩和してくれます。
二日酔いの胃もたれの緩和にも役立つツボです。他に夏バテ、不眠症、
つわりが挙げられます。

中脘の位置は、お腹のみぞおちとへその間にあります。おへそとみぞおちを
結んだ線の真ん中が、中脘のツボです。

脾兪(ひゆ)

脾兪の「脾」は消化器官全般を示し、脾臓以外に胃、十二指腸、すい臓などの
消化器官全般を示す「脾」を治すところということから脾兪と呼ばれています。

脾兪は胃腸の調子を整えるための場所として代表されるツボです。その兪穴を
刺激することで消化器症状を和らげます。他に背中の痛みや張りをやわらげます。
胃下垂にも効果が期待できます。

脾兪の位置は、両手を下ろしたときに肘の高さでちょうどウエストラインに
あります。背骨から指2本分外側、高さは背骨の下端部分の筋肉が盛り上がって
いるから指6本分くらい下側になります。

裏内庭(うらないてい)

「庭」は居住地という意味で、体表面より内部に起こる疾患に適していること
から、深いところを指す「内」が使われています。その
足の甲側にある「内庭」
というツボの裏側(足裏)にあるため、「裏内庭」と名づけられています。

裏内庭が特に効くといわれる効果としては、食中毒による腹痛や下痢、妊娠中
のつわり、蕁麻疹が挙げられます。

裏内庭の見つけ方は、足裏の人差し指で最も盛り上がっている場所にペンで印を
つけます。足の第2関節を曲げたとき、その印が足裏に触れる場所が裏内庭です。

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